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D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

お金を借りるとお金がもらえる? そんな夢のような話が住宅ローンに広がっているみたい。マイナス金利の意味と利用方法について考えてみよう。

住宅ローン マイナス金利
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お金を借りると普通は支払う必要がある金利。金利というのは、お金を借りるときの手数料みたいなものです。
「金利がマイナスになった!」というニュースを聞いたことはないでしょうか?

 

 

 

国債金利のマイナス化について知る。

主に欧州の国債利回り(国の借金の金利)などがマイナスになり、日本にも波及しました。でも、不思議ですよね。お金を払ってまでお金を貸すなんて。

「頼む! 借りてくれ! 手間賃払うから!」
「ほな、借りてやりましょか」
ってことですからね。いやー。借りてあげたい。

 

それが成り立つのは、国債市場のプレーヤーたちが手数料を払っても国債を持っておきたいインセンティブがあるからです。銀行などは、国債を担保に様々な取引を行います。だから、多少お金を払ってでも、国債を保有する必要がある(お金払ってでも国債を持ってないと仕事にならないよ、ということ)。私ら一般市民とは全く違う原理で動いているということで。

 

 

国債のマイナス金利が住宅ローンにも影響する?

国債の金利動向は民間の取引にも影響を及ぼします。銀行は国債取引などの債券市場から調達した資金で貸出等の業務を行っているからです。だから、住宅ローン金利の行方を知りたい人は日々の債券市場の金利動向をチェックしておけばいいのです。

 

デンマークでは、実際に住宅ローン金利もマイナス化。銀行は、ローンを利用する顧客に金利を支払うことになったわけですが、銀行のシステムは当然そんなことを想定しておらず再プログラムしなおしたとのこと。手間を考えるとマイナス金利では、とてもやってけそうにない気がします。他の収益がよほどいいのかな?

 

 

日本の住宅ローンもマイナスになるか?


現在国債市場は落ち着いており、住宅ローン金利がマイナスになることはなさそうです。

では、国債が再度マイナスになることで、「住宅ローンを借りればお金がもらえる!」という事態は起こりうるのでしょうか?

 

私はそれはあり得ないだろうと考えています。金利には大きく言って3つの意味があります。

 

① 金融機関の運営コスト 
② インフレへの備え 
③ 貸し倒れの補てん

 

デフレが常態化し、審査システムの向上により貸し倒れリスクがゼロになったと見積もっても、金融機関の運営コストを度外視できません。金融機関の運営コストは貸し出し額の1%を占めると言われています。
つまり、マイナス金利が1%以上にならないと金融機関の運営が難しくなるということで。

 

そういう意味では、店舗を持たないネット専業銀行がマイナス金利に最も近いのかもしれません。金利も低いですしね。 

 

 

住宅ローンを実質マイナス金利で利用する方法とは?

上で「日本の住宅ローンがマイナス金利になることなんてないわよ~。夢見てんじゃないわよ!」と明確に否定してしまったのですが、住宅ローンを実質的にマイナス金利で利用することは可能です! 今なら。

 

その方法は簡単。1%以下の金利で借りて、住宅ローン減税で返還してもらうこと!

 

住宅ローン減税

住宅ローンの年末借入残高の1%が所得税・住民税から控除される制度。10年間。最大400万円還ってくる。
政府による住宅振興策。住宅保有は景気に及ぼす影響が大きいので、政府はこのような政策を随所で打ち出す。人口減少時代においては、ストック(中古)住宅の活用を考えるべきなのに、どうもピント外れとの声も多い。
だが、利用しない手はない。他にも住宅振興策はすまい給付金やエコポイントなどがある。全部使うと結構な額になる。

 

1%以下の金利となると変動金利しかないのですが、以下の銀行が1%以下で提供中。(2015年6月)
ソニー銀行     0.539%
楽天銀行      0.658%
住信SBIネット銀行  0.65%
新生銀行                0.880%
イオン銀行                0.57%
*その他条件や手数料を度外視して金利だけ書いていますので、これだけで判断しないでくださいね~。

 

1%以下で借りて、1%返ってくるのであれば、実質マイナス金利です! 住宅ローンを利用しつつ、お金が貰える。まあ、なんて素敵! ということで。

 

ただ、このマイナス金利のためだけに住宅購入をするのは考えものです。住宅購入は金利以外にも、固定資産税や登記費用など諸々の費用がかかります。あくまでも、住宅購入を考えている人が「こうするとちょっとお得に利用できるな」くらいに受け止めて頂ければと思います。


ではでは~。

 

2016年1月29日発表のマイナス金利についてはこちらをどうぞ。

 

peticonbu.hatenablog.com