ギリシャ危機。国民投票の後。各国の思惑。
ギリシャのお話(*'ω'*)
ギリシャでの緊縮策を巡る国民投票では明確にNOと民意が示されました。
そのあとの流れについてまとめておきます。
と、その前のお話はこちら。
ギリシャ国民の民意はNOだった。
ギリシャ国民はよっぽど疲れていたのでしょう。「年金の減額!? 付加価値税(消費税のようなもの)の引き上げ!? やってらんねーぜ!」ということで、緊縮策(厳しい節約生活)にはNOと答えました。
チプラス首相も投票用紙の上側にNoの項目を持ってくるなんてカワイイ工作もしたりして・・・。
それに対してEUの反応は?
「そいじゃ仕方ないね。債務棒引きしてあげるよ」・・・なんていうはずがない。
緊縮策が受け入れられないのであれば、EU離脱もやむなしか・・・。
ギリシャとEUは一触即発状態に。
譲歩したのはどっち?
とまあ、もうどうしようもないくらい拗れてしまったかに見えたEUとギリシャですが、ここでギリシャが折れました。
仕方ないですよね。折れないと破綻しそうだったわけですから。
チプラス首相は結局、年金の減額などの緊縮策を受け入れることを表明。なんのための国民投票だったのでしょうか? チプラス首相の正当性はどこに? 国民は裏切られた気持ちでいっぱいかもしれません。
でも、仕方ないですよね。折れないと破綻しそうだったわけですから。(大事なことなんで二回言いました。)でも、展開が早すぎて、おばちゃんは一瞬思考停止状態に陥りましたよ?
で今。
ギリシャの譲歩を受けて、再度新規融資と債務の減免可否について話合われています。
これがうまくいけば、しばらくはうまくいくでしょう。
ギリシャ国民は大変だろうけど。数年後、同じ寸劇を繰り返すかもしれないけど。
うまくいかなければ、やっぱりギリシャはEUから出ていかないといけなくなる公算高し。
という状況でございます。
日本への影響。
とりあえず、14日のサムライ債の償還が気になるところですが、それ以外の直接的な影響はなさそう。ということで日本は「ま、しっかり話し合ってちょうだい!」って感じで静観している。
アメリカは、ギリシャという地政学的に重要な場所を中国やロシアに取られないようにギリシャがEUに残れるように、独仏に働きかけ中。
日本とアメリカの世界を俯瞰する目の違いも面白いところ。
まとめ。
ザックリなまとめを更にザックリまとめておきます。
緊縮策は国民投票で否決されたけど、やっぱり年金減らすし、税金もあげるから、なんとか支援お願い! お願い! お願い!!
ギリシャに何度も裏切られてきたEU諸国がまた首を縦に振るのか。経緯を観察したいところです。
ギリシャって国を歴史的にみると、いい加減な国だな~って思いますが、今の国民の苦境を思うと同情を禁じえませんね。何かうまい解決策があればいいものです。
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