D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

銀行員に向いている人。

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もう来年就職のための就活は終わっているのかな? だから、これは再来年、もしくは今後就職活動をする人の参考になればいい。

私は銀行員だった。だから、銀行員に向いている人はどんな人かって話を少しだけしておきたい。

 私が銀行を就職先として選んだとき、父が言った。「おまえには銀行は向いていない!」
父は30年以上銀行に身を置いた。その間に飲んだ酒の量は計り知れず。じゃなかった。融資実行件数は数知れず。まあ、当然だけど。なんかのジャンルの融資については焦げ付かせたことがないとかなんとか。企業向け、かな?

 

まあ、たぶん銀行でも、ややモラハラ・パワハラ気味だったんじゃないかと推察する。彼の部下には本当同情する。でも、父のモラハラ・パワハラのおかげで社会に出てから彼より怖い男に会ったことがない。これは感謝すべき点なのかも。「はん。お前が怒ってたって父の半分のインパクトもありゃしないよ!」 なんていうか、「パパにも叩かれたことないのに!」の逆。

 

父から「向いていない」と断言された私だが、結局銀行を就職先として選ぶ。これはさ、宿命だったんだよ。父の呪縛っていうか。何をしたら人間があそこまでゆがむのか知りたかったというか。

というわけで、父のアドバイス(?)と私の経験を交えて、銀行員に向いている人についてまとめておきたい。

 

1・神経質じゃない人。

銀行って恐ろしいほど正確性を求められるからね。逆のことを考えると分かるでしょう? 借りたり預けたりしたお金が間違っていたら? レジとかでお金を間違えられても、ムッとはしちゃうかもしれないけど、その比じゃない。扱うお金が多額になるし、信用問題にもなる。

 

もちろん「人間は間違える」のを前提に二重チェック体制などは確立している。だから、先に確認する側になると楽。チェックする側になったときのことを考えてよ?
神経質な人には務まらない、って言えるよね。

 

2・まじめじゃない人。

銀行では、いつもノルマを課される。だから、必要なのは「ノルマを達成しなくても落ち込まない心」。ノルマを達成するまで努力し、できないことを責める人間には向いていないってこと。

 

もちろん、銀行のお金を流用しないだけの真面目さと分別は必要だよ。性善説に則って経営されている銀行では、横領事件が絶えない。とある地銀なんて、ここ10年ですぐに思い出せるだけでも2件発生。私が就職した銀行は性悪説に則って運営されていたから、とりあえずここ10年横領事件については聞いたことがない。

 

横領事件は防げる、ってことを表している。だから私は、横領事件があった、ってきいても、犯人が悪いなんてちょびっとしか思わない。むしろ、その企業の経営体制を見直すべきだって思っている。

 

3・メンタルが強い人。

私は遭遇したことがなかったけど、父からは結構話をきいた。行方不明の行員が雑木林で見つかる・・・なんてね。
扱っている商品がお金だから、生活に直結している人が多い。融資引き上げで取引先の社長が同じように行方不明、ってね。

 

大体が人の財布の中をのぞき込むような仕事だ。だから、そういう生活直結のトラブルなんて日常茶飯事。銀行員は結構な確率で心を病むよ。そんな中、生き残れるのはやっぱり父みたいな血も涙も不足しがちな人間なんだろうね。

 

さて、そんなわけだから、父が私に「おまえに銀行員は向いていない」って言ってくれたのは、ある意味、愛だったって分かる。
でも、同時に銀行に就職してみて良かったとも思っている。銀行に就職して、怖そうなオッサンに囲まれるのはある意味楽だった。ここぞホームって感じで。(もちろんそういうタイプじゃない人も多い。)むしろ、怖いのは耐性がないお局さんたち。女にはモラハラ・パワハラ以外の武器があるんだ。

 

なにか、とてもとりとめのない話になってしまった。銀行に就職したい人に役立つ情報になっただろうか。
もう一つだけ、父の言葉だけど付け加えておきたい。
「売るんならモノの方がいい。お金なんて売るもんじゃないぞ」


以上。