D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

新型リバースモーゲージって何? 東京スター銀行が提供するリバースモーゲージはここが違う!

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東京スター銀行が新型リバースモーゲージなるものを取り扱いを始めたそうだ。新型って旧型と何が違うのか、他の大手銀行のリバースモーゲージと比較していきたい。

 


*リバースモーゲージというのは、住宅を担保に老後資金を借りることができる仕組みのこと。住宅ローンの一種。死後、自宅を売却することにより、借入金を返済することができるという優れモノだ。
詳しくはこちらにも取り上げています。 

peticonbu.hatenablog.com

 


とりあえず、旧型(っていうと失礼? えっとね、従来型!)はみずほ銀行と三井住友信託銀行のリバースモーゲージを参考にします。それと比較して東京スター銀行の新型リバースモーゲージがどう違うのか、を説明していきます!!

 

生きている間の支払額が違う!

従来型(みずほとか、三井住友信託)は生きている間に返済する必要はありません。
一方、新型(東京スター銀行)は毎月利息分の支払いをする必要があります。

 

これをどう評価するかは難しいところ。
従来型の場合には、利息は順次元本に組み込まれていきます。つまり、利息が組み込まれることにより貸し付けの限度額の枠が狭まってくることにもなりますし、更に利息に利息がつくようになっていきます。

 

その点、新型であれば、毎月利息を支払う分、貸し付けの限度額達成を遅らせることが可能。利息の利息なんてものを支払う必要もなくなる(亡くなったあとだけど)。

 

家・建物の価値が下がった場合や金利が上がった場合などには、利用限度額が大幅に縮減されるリスクもある。利息を組み込んでいくことにより、限度額到達が早まるとなれば、思わぬ長生きリスクに備えられないかもしれない。そういう慎重派な人には、毎月利息支払いだけでもしていくのが吉なのではないだろうか。

 

もちろん生きている間は一銭も払いたくないし、自宅の評価額が高いので、それでも十分間に合うという場合には、生前の返還がない従来型リバースモーゲージでいいだろう。

 

新型では、預金があれば利息は払わなくていい。

・万が一のために口座にお金をおいておきたい。
・今月10万円借りたけど、年金内でやりくりできたから口座にはお金が残っている。

 

そんな場合には、借入額と預金口座の差額分の利息だけ支払えばいい、というプラン。

 

これはいい仕組みだと思う。「念のため借りたけど使わなかった」というのは実際あり得る話だからだ。
そんなときでも、普通に借りていれば利息を支払う必要が出てくる。

 

けれど、東京スターの新型リバースモーゲージであれば、預金があれば、借入利息を支払う必要がなくなる。

 

ちなみに「使わなかったら返せばいいじゃない?」って思うかもしれない。
東京スター銀行は、繰上返済一回につき21,600円もの手数料が必要となる。
そんなに手数料を取られるくらいなら、預金口座に繰上返済したいだけの額を入れておけばいい。それだけで繰上返済と同じだけの効果を得られる。

 

ちなみにみずほ銀行のリバースモーゲージは随時返済可能との記載がある(商品概要説明書)。これもなかなか良心的。不要な資金は返却することによって、利息支払いを抑えられるから。利息の元本組み込みが気になる人はその分、こまめに返済したらいいかもしれない。

 

三井住友信託銀行のリバースモーゲージに至っては、返済は亡くなった後しかできないようだ。気になる人は商品概要説明書をチェックされたい。


こんな感じで東京スター銀行の新型リバースモーゲージは「新型」ならではの特徴を兼ね備えていることが判明した。


リバースモーゲージ自体、老後の片付けと費用準備が一気にできるとあって、大変便利な商品だと思っている。ただ、この大変便利な商品を利用できる人は、土地・家の評価額が一定額以上の限られた人たちだけ。三井住友信託銀行は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県と限定してあるし、みずほに至ってはそれより少ない東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県だけ。


東京スター銀行も、記載はないけれど、それに準じたものになることは間違いない。

 

地域が該当し、なおかつ資産価値に自信があるという人は相続問題もあるだろうから、リバースモーゲージの利用を含めて諸々判断しつつ、利用をお薦めしたい。

 

以上!