D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

年寄りは犬を飼うな。

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お盆なので墓参りをしてきました。
祖母が亡くなったのが、今年の1月。なんだか、もうずっと遠い昔のような気がします。
日頃は不在を忘れてしまうのが常となりましたが、こんなイベントごとの時にはやはり思い出して、寂しい気持ちになります。おばあちゃんのごはんがまた食べたいな。

 

とても優しくて大好きだった祖母・・・とは、ちょっといいがたいんですが、呆けてしまう前まではキリッとした人でした。とてもよく働く人でした。よく怒られたものです。晩年は、呆けてしまって、なんだかイライラしてしまうことも多くて、後悔が多いのです。もうちょっと優しくしてあげればよかった。愚かな私は、いつになっても後悔するようなことを何度も何度も繰り返しているのです。

 

さて、今回はそんな祖母が残していったもの、犬の話です。
祖母の家には、祖母の帰りを待つ犬がいます。聡い子なので、祖母が帰ってこないことは知っているでしょう。彼女は、祖母が亡くなる前から、そう祖母が通常の生活を送ることが困難になってから、ずっと放置されていました。一応、祖母の息子(私の叔父さん)が彼女の面倒は見ているので、食事は与えられているのですが、散歩はなし。見た目にも貧相になってしまい、大変可哀想な状態になっています。

 

お盆ということで祖母宅を訪ねていったのですが、相も変わらず貧相な彼女。
日蔭にコッソリ隠れてこちらの様子をうかがっています。皮膚病に侵され、ほとんどの毛は抜け落ち、そこから見える痩せ細った体がより一層哀れさをそそります。

 

本当は、祖母が面倒を見きれなくなったときに誰かが引き取ればよかったんです。ただ、その適任者は見当たらず、祖母の犬はそのままそこで飼われ続けることに。

 

昔、その昔、祖母がまだ元気だったころ、ふさふさの毛に覆われて可愛らしい様子で私たちにまとわりついてきた彼女はハゲ散らかした背中を向けて時折私たちの様子をコッソリ伺い、また目を伏せて眠ってしまいました。

 

それよりもっと昔、私が少女だった頃、家の近所に優しいおばあさんが住んでいました。そこにも、小さい小型犬がいました。おばあさんとその犬はいつも私を優しく出迎えてくれました。時が流れ、おばあさんがその家を永遠に去ってしまった日、一番に思ったのは、「犬はどうなったんだろう」ということでした。

 

誰かが引き取ってくれたという話を聞いたり、その手の処分場に連れていかれたという話を聞いたり、色々しましたが、知る由もありません。

 

年寄りが犬を飼うときは、その子の最期を看取ってやれるか、万一先に逝ってしまった場合に誰か面倒をみてくれる人が存在するのか、そういうことをきちんと考えて飼ってほしいと思うのです。

 

祖母の犬、はなちゃんって言うんですけれど、祖母がいなくなって、即処分、なんてことにならなかったのは幸いかもしれません。けれど、はなちゃんを見て「この家で飼われて良かったね」なんて言うことはとてもできません。

 

動物はモノじゃありません。飼うからには、「ここの家の家族になれて幸せだったね」と言えるような状態で見送ってあげたい。その覚悟がないので、我が家はノーペットです。命ですからね。責任重大です。

 

また、高齢の親なんかにペットをあげるような人も、親が亡き後には、必ず引き取って飼育することを覚悟するようにお願いしたいです。

 

ちなみに、飼い主亡き後に信託を利用してペットの面倒をみてもらうことができる仕組みがあるようです。老後にどうしてもペットを飼いたい、という人はそういった仕組みを利用してみることも併せてお薦めしておきたいと思います。

*ペット信託とかって検索するといいのかな。

 

以上。