ポジショントークとはなにか。
さっきの記事で、「それってポジショントークかもしれんから、鼻でもほじりながらチェックしたらいいんだよ」みたいなこと書いたところ、第一読者(あ、夫です)から「ポジショントークってなに?」って訊かれたから、答えておこうと思う。
んー。経済用語ではないよね。でも一応経済カテゴリで。
ポジショントークとは?
ポジショントークっていうのは、その人の立場(ポジション)に依拠した意見のこと。
って言ってもよくわかんないよね。
ポジショントークの具体例。
1・「これから株は上がりますよ」
この発言が証券会社の人のものであれば、当然ポジショントーク。
そりゃ、みんなが株を買ってくれたら証券会社が潤うわけで。ポジショントーク以外の何物でもない。
他にも機関投資家・個人投資家問わず、こういった株価見通し発言はポジショントークであることが多い。
一般の投資家であっても、自分が保有している株をみんなが欲しがってくれたら、自分の株も値上がりを狙うことができるからね。
2・「これから株は下がりますよ」
これもポジショントーク。
下がるときにも儲けることができるからね。
売りを仕掛けられる立場の人から発せられている、と思っていたらOK。
3・「正社員をなくしましょう。」
某竹中さんによる年初の発言。
某竹中さんは、某派遣会社の会長なので、正社員がなくなると儲かる。だから、これもポジショントークって言われている。
実際の真意は会ったこともないので分かりません。
4・「今チョコレートを買うと収益の1割が寄付されるんだって」
あるところに住む女性が夫に向けて投げかけた発言。
寄付すると見せかけて、実のところチョコレートが食べたいだけ。
こんな感じです。
要するに他の人を益すると見せかけて自分に利益を誘導するような発言、とでも言えるのかな。
証券会社の人に「今、ブラジルがいいんですよね」なんて言われて、「じゃあ、あんたは持っているのか?」って訊くと「持ってない」とか言われたときに、「本当に儲かるんだったらなんでお前は持ってないんだ!」なんて言いたくなる。
けれど、「あ、ぼくも持ってますよ」なんて言われると、「じゃあ、お前それポジショントークだろ?」って突っ込みたくなる。うん。まあ、もうどうしようもないよね。どっちにしても買えないw
でも営業マンに対してはこんくらい慎重姿勢で臨むといい。下手な買い物をしなくて済むからね。
さてさて、なんかこう書くとポジショントークってあんまりいいものじゃないように受け止められるかと思います。
けれど、多かれ少なかれ人間は自分の立ち場所からしか意見なんて発信できないもの。
言ってみれば全てがポジショントークです。
それなのに「おまえ、それポジショントークだろ?」なんて簡単に片づけるのは一種の思考停止なのかな。もちろん、あからさまなものは批判されるべきかもしれませんが。
真に他人だけを思って発言されているものは存在しない、と思っていた方がいい。
マーケット系では特に。
ポジショントークに騙されないためには?
簡単です。人の意見を鵜呑みにすることなくキチンと自分で分析するようにしましょう。
それができないなら買わない。人の意見に対して「そういう考え方もあるのね。」とワンクッションおく。自分で分析する。
私のブログでは再三言っているのですが、これです。
「自分でよく理解できない(金融)商品を買う場合は、カモられることを覚悟した上で行いましょう!」
だから、私は投資をしていない(笑)。
いや定時定額の投信はボチボチやっていますけどね。
ポジショントークについては以上です。
ちなみに私のブログでは、結構デビットカードを勧めたりしますが、それは一種のポジショントークです。「デビットカード増えて便利になるといいな」って気持ちがあるので。まあ、それ以上の金銭的なメリットなんかはありませんが。基本的にどっかの金融機関に所属していないので、別に誰が何を買おうと気にしません。ただ、第一読者(夫w)が間に受けたらいかんので、それくらいは注意して書いているつもりなんですけどね。(基本的にブレーキかける系の記事が多い。注意喚起というか。)
このブログに溢れる夫LOVE全般がポジショントークだろ? って思ったそこのあなた。ちょっと黙っててもらえますか?
以上。