D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

投資信託を販売するときに気をつけること(営業マン向け)。

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金融機関にお勤めの知人(銀行員)に「投信(投資信託)を売りたいんだけど、どう勧めたらいいと思う?」と訊かれました。
これって難しいな~って思います。だって、「あなただったら何を買うか?」と訊かれたら、手数料だけ比較して決めちゃうので。初回買ったら以降は出費がないような商品だったら、ちょっと高くても説明が丁寧な営業マンから買うこともあるかもしれません。けれど、金融商品(ここでは投信なのですが、住宅ローンなどのローン商品もそうですね)は、継続的にお金がかかってきます。他の商品とはその点シビアにならざるを得ないわけです。

 

そんな感じであんまり有益なアドバイスはできていないのですが、ちょっと思いつくままにつらつらと書いていこうと思います。

 

投信を販売するときに気をつけたいこと。

「儲かります」と言わない。

ま、これ言っちゃ失格ですよね。リスク商品を売る資格はありません。
もう一回証券外務員試験を受けなおしてきてください。

 

高利回りの商品を売らない。

高利回りの商品は高リスクの商品です。例えば、今人気のハイイールド債とかですね。まだ人気なのかな??
値上がりが大きいということは値下がりするときも大きいということ。サラッと紹介するのはいいとしても、きちんと理解してない人に売るにはリスクが高い商品です。積極的に売るというよりも、リスク喚起をしっかりした方がよいでしょう。

 

毎月分配型を勧めない。

毎月分配金は毎月分配する分、効率が悪い商品です。
基本的には、分配金を吐き出さないタイプの投信を勧めましょう。
もし、お客さんから訊かれた場合にも、まずは毎月分配型の投信が不利だということをしっかり説明するようにする。分配金を受け取るよりは適宜解約して使うようにする、などの別方策を勧めたうえで、お客さんが欲しいという場合のみ売るというようにしましょう。

 

バランス型投信を売らない。

バランス型投信とは、株や債券を海外国内と分散させて投資する商品のことです。
これも、手数料が高い傾向にあるので、あまり勧めないようにしましょう。必要なときは、個々の商品で分散投資できるようなプランを提供するようにしましょう。

 

NISAを売らない。

NISAをお薦めしない理由はこちらで詳しく書きました。 

peticonbu.hatenablog.com

 短期間で利益をいっぱい出して売りぬくぞ! という人は、おそらく投信で運用しないと思われるので、投信を売るのにNISAはあまりお薦めできません。

 

 

あんまりガチガチに言っていくと、何にも売れなくなりそうですね。
以前いた金融機関に「お客さんのためにならないものは絶対売らない!」と豪語して何も売らない男がいました。それでも、お給料を払ってくれるのですから、いい金融機関でございました。


さて、営業マンとして覚えておく必要があることは、利用者ももちろん大切なお客様ですが、雇い主である会社もまた、その人にとってはお給料を払ってくれるお客様である、ということです。


ということで、やってはならないこと・言ってはならないことをきちんと押さえつつも、売るものは売らんとアカンということです。

ということで言ってはいけないことリストを書き連ねた後は何をした方がいいのか、という話をしていきます。

 

 

投資の重要性を伝える。

金融教育があまりされない日本においては(諸外国の例など知りませんが)、投資の重要性を知っている人はまだまだ少ないとされます。
投資をした方が、自身の金融資産を守れるといったような投資の重要性を伝えることが大切でしょう。
円預金だけだと、円投資をしているのと同じだよ、といったようなことを伝えるのも有効でしょう。

 

資産のうちどのくらいを投資に回すかのアドバイスをする。

資産全体のうち、どのくらいを株式に回すか、債券に回すか、お客さんの年齢などを含めてリスク許容度などのアドバイスができるようにしておきましょう。

 

定時定額の積み立てを勧める。

毎月1万円から積み立てをするような買い方を勧めましょう。
年金などのお金を一気に突っ込むような買い方は絶対やめましょう。というか、お客さんが言い出したものでも止めましょう。

 

ネット証券を勧めるのも時には有用。

ちょっと知識があるような人であれば、ネット証券などを勧める方がいいかもしれません。
適正かつ公平な情報を提供する営業マンとして信頼を得て、他の財形やカードローンなど他の商品を勧めた方がいいかもしれません。

 

 

私ができるアドバイスは以上です。
ちょっとは役に立つといいのですが・・・。

 

 

買う人も以上を参考に、いい加減な営業マンに引っかからないようお気をつけてください。

 

以上。