D'ac

元銀行員。子育てられ中。

投資をしたくない人のための資産運用法

「今後のインフレに備えて・・・。」
「投資をしないと老後資金を用意できませんよ!」
「NISAなんていうお得な制度が・・・。」

近年、猫も杓子も投資と言わんばかりに投資を勧める言説が飛び交っています。
とはいっても、「投資なんて難しいし、やりたくない!」という人もいることでしょう。そもそも、もう定年退職した後で、資産を増やすというよりは徐々に切り崩していく年代にある人たちも多いはずです。

 

今回は投資をしたくない人のための資産運用法についてまとめておきます。

 

投資なんてね。したくない人はしなくていいのよ。
むしろ、よくわからないモノを買う方がリスクが大きいと心得ておきましょう。
ということでスタート。

 

投資をしたくない人のための資産運用法

 

1・定期預金

ゆうちょとか三菱UFJとかに預けろっていうわけではありません。あのへん、定期金利0.035くらいなので(2015年9月現在)。
以前も書きましたが、今だったら地方銀行のネット支店定期預金がお薦め。
私の近辺で言うと、香川銀行のうどん支店の定期金利が0.4%(100万円まで)。100万円を超えた分も0.3%の金利がつく商品があるため安心。
トマト銀行のネット支店でも100万円まで0.4%の金利で預け入れることができる定期預金があります。100万を超えた分でも0.32%の定期預金があるとあって十分高利率。
ネット専業銀行の金利でも、一番いいところで住信SBIネット銀行の0.2%なので、地方銀行の定期預金金利の利率の良さがうかがいしれます。ネット支店なので、遠方の地銀でももちろん大丈夫。

 

ただ、地方銀行ネット支店の定期は金額や期間に制限があること。利用できるATMに限定があることなどを考えれば、ずっと安心して預け入れることができる住信SBIネット銀行の方が気楽かもしれません。


ネット専業銀行の定期預金金利は実店舗型の銀行預金より利率がいいものが多いので、マメにチェックしてもいいのではないでしょうか。

 

2・国債

国債は国債でも「変動10年」がいいでしょう。固定5年、固定3年は金利も双方とも年率0.05%(第54回債、第64回債)とあって、上記の定期預金金利利率の方が割がいいため、固定の国債を買うくらいなら定期をしておきましょう。国債で預金運用している金融機関も多いですから。

 

私がお薦めしたいのは、国債は国債でも変動国債。
変動国債は利率が半年ごとに実勢金利によって見直されます。
ちなみに現在募集中の第66回債の金利は0.28%。
この利率は、10年物国債に0.66をかけて算出されます。つまりインフレに強いということ。

 

投信とかを売るときに、「預金はインフレに弱いですからねえ。投信とか比較的インフレに強いんですよ。ですから、ぜひ」みたいな営業文句が横行していますが、決してそこで変動国債を勧めないのは、変動国債の手数料収入に旨みがないから、という大人の事情。

 

変動国債は過去2回分の利息を支払うことで元本が損なわれず償還されるため、ノーリスクの商品。もちろん、国が破綻したら還ってこない可能性があります。そのリスクに備えるためには、外モノの資産やら現物資産を買う必要があるでしょう。

 

 

ということでまとめます。

投資をしたくなければ、定期預金(ネット専業OR地銀ネット支店)と変動10年の国債を利用しましょう!!

 
銀行員に「預金はインフレに弱いですから投信をぜひ」と言われたら「え? おたくは市場金利が上がっても(インフレになっても)預金金利上げてくれないんですか??」と返答しておきましょう。


「上がるでしょうが、ちょっと遅れると思います」なんて言われたら「それじゃあ、変動国債を買っておきますね」って答えればOK。
「日本が破綻したら・・・」と言われたら、「金を時々購入するから大丈夫です」でいきましょう!

 

ということで投資をしたくない人のための資産運用法でした!

 

以上です!