D'ac

元銀行員。子育てられ中。

高額所得でも意外とお金は貯まらない。

高額所得でもお金は意外と貯まらないらしいですよ。

 

っていう新聞記事、雑誌記事が多い気がします。
早速伝聞から始まったこの記事。もう今からなんか不安ですが、決して何かを検証しようというわけではないので、適当に読んでいってください。

 

そういう記事が定期的に上がってきて、「これって、高額所得層が読むのかなあ」とか「高額所得者でも大変なのね」なんて、ふんふん読んでいました。

 

例えば、年収1000万円あるのに預貯金50万とか。
年収1500万円あるのに毎月赤字とか。
いやー。大変。どうにかしないとね!!

 

そんな記事を「高額所得層が節約術を学ぶためにこういうの読むのかな。需要があるから、こんなに似たような相談記事があるんだろうな」なんて思っていたのですが、最近気づいたのです。

 

おお! これらの記事は私のような庶民をターゲットにした記事なのだ! と。

 

そう、「高所得でも老後破産!」なんて記事は庶民をターゲットにして作られているのです。需要って私かよwって。


その根拠を一個ずつ挙げていきます。

 

1・高額所得者への妬みを軽減させる。

「高額所得者でもお金が足りない」って言われると、「収入が増えると生活レベル上がるもんな。じゃあ、別にうちの収入低くても生活レベル低いから大丈夫かな。」なんて自分を慰めることができます。
食費に10万も20万もかけているのを見ると、それも案外大変そうだな~なんて思うことができたりして。

 

そう、ああいった記事は、私たち庶民の高額所得者への妬みを軽減させるために存在するのです!

 

2・安心することができる。

「うちは収入が低いから、貯蓄がないと思っていたけれど、高額所得でも貯蓄ないなら、老後の苦しさは同じね。むしろ、貧乏に慣れている分、うちのほうが有利だわ」なんてわけのわからない自信が生まれます。

 

そう! ああいった記事は、私たち庶民に「ああ、私たちは貧乏でも大丈夫だわ!」と思わせるために存在するのです!

 

 

3・優越感を得ることができる。

「こんなに収入があるのに、うちと貯蓄額が同じ(100万等)なんて。私は家計管理がうまいんだわ。」なんて、優越感に浸ることもできます。

 

そう! ああいった記事は、私たち庶民に「高額所得者は節約が下手www」なんて思わせるために存在するのです!


そんな感じで、「高額所得なのにお金が貯まらない」という記事は、上記のようなあれでこれでそうするために作られたものといえそうです。

 

で、実際に高額所得者がお金がないか、と訊かれると、雑誌や新聞で取り上げるようなケースは極めてレアケース。
だってさ、銀行で働いていたら山のように見たもの。8桁の数字が並んでいる通帳。

 

付き合いとかで親戚のおじさんとかが預金してくれることもあったけれど、普通に7桁はポンっと出てきたもの。口癖は「お金ないよ。」だったのに。ザ・謙虚。

 

だから、「高額所得でも老後破たん」とか、「夫婦共働きでも預貯金100万円」とか読んで安心している場合じゃないですって。
そんな雑誌や記事を読む時間をもっと生産性の高いことをする時間に充てたほうがよさそうです。

 

でも、面白いから、ついつい読んじゃうんだろうなあ。
もろに戦略にハマってしまう庶民なのでした・・・。
でも、真に受けないように気をつけよっと。

 

以上。