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D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

債券の基本用語についてまとめてみる。(夫に送るFP2級講座13)

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ということで、今回は債券です。

 

債券の用語の解説をしていきます。

 

債券とは何か?

債券とは簡単に言うと借用証書です。
私が夫からお金を借りるときに「100万円借りました。来世で100万円返します。こんぶ」と書かれてある紙を夫に渡すわけですが、この用紙が債券。


実際には、借り手は国や大手企業だったりするので、もっと簡便になっています。
この債券は自由に市場で売り買いできますし、電子化もされています。

 

身近なところで言えば、国債やら電力債とかでしょうか。
国債は国にお金を貸すもの。電力債は電力会社にお金を貸すものです。
借り入れ期間は決まっていて、その時期が来たら、額面通りのお金が返済されます。

 

債券関連用語解説。

償還期限・・・別称:満期。上の例でいくと、来世。お金が返ってくる期日のこと。
額面・・・償還時(満期時)に返ってくるお金。上の例でいくと、100万円。
発行価格・・・最初に債券が売り出されたときの価格。
額面100円あたりの価格で債券の発行価格は表示されます。
額面価格よりも安く発行されることもあれば、高く発行されることもあります。
額面価格と同じ価格で発行されることもあります。

 

ちなみに発行価格が額面より低い場合(額面100円に対して98円で発行されたような場合)、アンダーパー発行と言います。逆に発行価格が額面より高い場合(額面100円に対して102円で発行されるような場合)、オーバーパー発行。額面と発行価格が同じ場合にはパー発行と言います。
*パーとは「par」のことで、意味は「同等」。だから発行価格と額面が等しい場合にはパー発行と言われるわけです。

 

表面利率・・・額面金額に対する利率。別名クーポンレート。
表面利率が1%額面100円の債券を1年間持っていたら、1円もらえます。

 

債券の利息がなんだかややこしく思える理由。

もし、債券を買うことにより得られる利益が表面利率通りだったら話はとってもシンプルです。
表面利率1%の100万円の債券を購入した場合に得られる利益は1万円。ね? 普通の定期預金と同じような感じで簡単ですよね。


ところが債券を保有することによって得られる利益は表面利率だけでは測れません。
というのは、債券はその額面通りに購入しないことも多いから。先ほど説明した発行価格のお話です。

 

100万円の債券を99万で買ったり、100万円の債券を101万円で買ったりすることもあるわけです。
でも99万円で買ったとしても、101万円で買ったとしても、受け取れる利息は1万円。償還価格は100万円。99万円で買った時のトータル利益は2万円ですが、101万円で購入したときのトータル利益は0円ですね。もし、102万円で買った時には、1万円損をすることになります。

 

このように購入価格と表面利率の両方を加味して債券の投資妙味をはかる必要があります。
その指標を債券の利回りといいます。

 

債券の利回り計算については次回に詳しく説明するとして、少しだけ簡単にふれておきます。

 

額面100円の債券の表面利率が1%だった場合に、発行価格も100円だった場合、利回りはそのまんま1%になります。
100円出して、100円償還される。そして利息が1円受け取れるわけですからね。
利益は1円。1÷100=1%。なんも問題ないですね?

 

でも、発行価格が98円だった場合には?
発行価格が98円だった場合にも満期がくれば、100円返還されます。
発行価格が98円だった場合でも、表面利率は1%。額面の100円に対して利息が1%つきます。
98円出して、100円償還される。そして利息が1円受け取れます。
利益は101円―98円=3円
3円÷98円=3.06%
この場合の債券利回りは3.06%になるということになります。

 

利回りは、最初自分が出したお金に対してどれだけの利益を出すことができたのか、という指標。
表面利率は、債券の額面に対して、借り入れた会社(機関、国)がどれだけの利息を払うか、という数字になります。

 

この二つがこんがらがると「債券、よくわかんないわ。」ということになりますので注意しましょう。

 

ということで今回のまとめ。

債券・・・借用証書
償還期限・・・債券として出した(貸した)お金が返ってくる期日。期限。
額面・・・償還期限がきたときに返ってくるお金。
発行価格・・・債券を買うときに支払うお金。企業(国など)が実際に借り入れる金額。額面よりも高かったり低かったりする。
表面利率・・・額面に対してつく利息。
利回り・・・債券購入者がその債券を保有することで得られる利益率。表面利率と発行価格(実際の買い入れ価格)も計算に含める必要がある。

 

こんな感じでしょうか。

 

*今回は発行価格しか見てませんが、債券は市場で自由に売り買いされているものもあり、途中で時価で取得することもあります。その場合にはその時点での購入価格をみることになります。

 

ということで次回はみんな大好き債券の利回り計算♡ということでお送りします!
お楽しみに♡

 

以上。