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元銀行員。子育てられ中。

今年も当たるか?2016年の10大リスク発表。

新年相場は日経平均582円安の波乱含みの展開となりました。
アジアや欧米も大きく株価を下げる結果に。

 

さてさて、そんな波乱含みで始まった新年ですが、今年も発表されました「2016年の10大リスク」。
よく当たると評判のユーラシアグループによる予測ですが、多くの市場関係者が注目していることもあり、今年も一通り頭に入れておいて間違いはないでしょう。

ということで1から10までザッと挙げていきます。
1・同盟の空洞化
2・閉ざされた欧州
3・中国の占有スペース
4・ISと友人たち
5・サウジアラビア
6・科学技術者の興隆
7・予測できない指導者たち
8・ブラジル
9・十分でない選挙
10・トルコ
以上10点が今年2016年の10大リスクとして予想されています。

 

まずは、年初のリスクオフを加速させた5のサウジアラビアから。
サウジアラビアは3日にイランとの国交断絶を表明。今年は国際的な孤立が更に深まっていくと予想されます。サウジアラビアの動向はISや原油価格とも切っても切り離せず、今年は今まで以上に動向が注視されると予想されます。昨年の日本人人質事件以降は、日本でのISに対する関心はやや下火といった様相を呈していますが、中東の地政学リスクは思わぬ原油価格の高騰や欧州でのテロ活性化による経済的リスクにもつながります。今年は昨年以上にその動向に注目しておく必要があるのではないでしょうか。

 

中国の動向も今年のリスクの一つに挙げられています。
中国は今や世界第2位の経済規模をもつ国。そして、国際的にも大きな役割を果たそうという野心を抱いています。一帯一路(One Belt One Road)構想、そしてアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立。アジアで軍事的な存在感を強めていることも見落とせません。

2015年に引き続いて欧州政治もリスクの一つとして挙げられています。

 

とりあえず、日本がリスクの一つとして挙げられていないことにはホッとすべきなんでしょうか。
これら10のリスク。どれも目新しいものではありません。どれもすでに物語はスタートしているものばかり。これらの経緯とこの一年の動向、双方とも頭に入れて今年をスタートさせましょう。

 

以上。