D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

ETFって何? わかりやすく説明してみた。

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以前、原油ETF買って原油高騰に備えようよ、という記事を書きました。
とそこで「ETFってなにさ?」と訊かれたので、ETFについてまとめておきます。

 

ETFとは何か?

ETFとは上場投資信託のこと。
上場している、つまり、株と同じように市場で自由に売り買いできる投資信託のことを指します。
普通、投資信託と言えば、一日一回しか売り買いできませんからね。

 

え? 投資信託って何か、って?

 

投資信託とはなにか?

投資信託というのは、投資家からお金を集めて、色々な資産(株、不動産、債券)に投資する仕組みのことです。
例えばりんごが1個100円。なしが1個200円。みかんが1個50円とします。
どれも100個セットです。
一人で100個(×3)もいらないですよね。
だからみんなで購入します。
100人からお金を集めるとすると一人350円(100円+200円+50円)でりんご・なし・みかんセットが手に入ることになります。
つまり、みんなで共同で購入する、ということ。
投資信託は食べ物ではないので、得られるのは配当だったり、値上がり益だったりするのですが。

もし一人でりんごセットを買っていたときに中身が全部腐っていたら、まるまる損をすることになります。
でも、みんなで買っていたら、損をするのはりんご分(100円)だけ。
これも共同購入のメリットです。

転売もできます。
りんごが200円に値上がりしたときには、一口450円になります。
差額100円が儲けになるわけですね。
逆になしが100円に値下がりしたときには一口250円になり、差額100円が損となります。

一日一回しか買えない。

というのは、それぞれの株、債券、不動産価格が一日一回しか出ないからです。
投資信託の総資産額を総口数で割って基準額を算出し、それに基づいて購入・換金を行うようになるからです。

 

ETFは投資信託なれど、市場で自由に売り買いできる。

投資信託は一日一回しか売買できないという話をしました。
ETFは株と同じようにマーケットが開いている時間は自由に売買できる。
うん。わかった。 となった方はお疲れさまです。
ぜひぜひETFの買い付けにチャレンジしてみてください。

けれど、おそらくETFの売買をやってみると次のことが疑問になってくるはずです。
そのときでもいいので帰ってきて読んでやってください。

 

ETFの価格ってどうやって決まっているの?

「ETFは上場している投資信託・・・。ということは、その中にある資産の価格でETFの値段も決まるはずだよね?」
はい。そうです。

「でも、実際に取引していると、買いたい人と売りたい人の関係で値段が変わっているような気がするんだけれど。」
そうなんです。

ETFは投資信託なので、本来であればそこに組み込まれている資産価格に応じて値段は決まるはずです。
りんご100円、なし200円、みかん50円なら、350円ですね。
けれど、ETFは上場しているので、そこにある需給関係でも価格は決定されます。
「そのセット350円では買えんな。」「360円なら売ってもいいよ。」
そんな感じで。

ETFには二つの値段がある、ということになります。

 

とはいっても、この2つの値段は基本的には大きく乖離しないようになっている。
きちんとこの二つの価格を合わせようという力が働くからです。
資産価格に応じた価格が300円なのにマーケットでは350円で売買されている場合には、資産を買い取ってマーケットで売る。そうすると、次第に2つの価格は収れんしていきます。

 

このように同じものが2つのかけ離れた値段で売られるときに、そこの値段差に着目して利益をあげようとする取引のことを裁定取引といいます。

 

香川県で1000円の本が東京では2000円だった場合、香川の書店で買い占めて、東京で転売しますよね。
でも結果として、香川での本の価格は上がり、東京の本の価格は下がるはずです。(香川で需要が大きくなり、東京では供給が大きくなるので)
これも裁定取引の一つ。同じものに2つの値段がつくときには、それに着目した取引が必ず発生します。マーケットも同じです。

 

そんな感じで裁定取引がされているので、ETFの2価も常に一つの値段になろうと収れんしているわけです。常に裁定取引がされているとはいえ、わずかながら基準価格よりも下値・上値でつかむこともありうるというわけで。
ETFを売買するときには、そういったことも一応頭に入れておくといいかもしれません。

 

ということで以上です。