D'ac

元銀行員。子育てられ中。

マイナス金利、預金を蝕む?? 預金金利が過去最低水準を更新。

ローン金利の下げ足は遅いけれど、預金金利の対応はとっても早かったですね。
預金金利を引き下げる銀行が続出です。

 

預金金利引き下げ。

預金金利の引き下げを発表したのは、ソニー、新生、りそな、横浜、八十二銀行。
ソニーにいたっては普通預金金利が0.02%から0.001%に。
こんなにゼロが並んだ金利を見るのは初めてですね。
0.001%の金利だと、100万円を1年間預けて得られる金利収入が8円(税引き後)となります。
1000万円を1年間預けると80円。1億預けても800円です。

0.02%でも十分低いなあ・・・と思っていましたが、0.02%だと、100万円預けると160円。
1000万円預けると1600円。1億預けると16000円です。かなりいい数字な気がしてきました。
人間って不思議。

 

でも、こんな人は文句言う必要はない・・・よね?

コンビニATMで時間外利用で108円とか216円払っている人。
大学自体にこういう友人たくさんいました。
ついつい飲み会の後とかに手数料を払ってお金おろしているんですよね。
どう考えてももったいない。まあ、そういう人はそもそも、そういうコスト意識が低いので、預金金利が引き下げられようと特に問題はないでしょう。

 

預金金利がマイナスになる日がくるか?

実際にデンマークやスイスの一部の銀行ではマイナス金利を顧客預金に適用するところもあるようですが、日本では難しいのではないでしょうか。
企業向け預金などではマイナス金利もありうるとみています。
というのは、企業向けの預金は大体が融資とセット。
融資の金利を引き下げ、預金金利をマイナスに持っていくことでトータルコストとしては変わらない、というところへ持っていけるからです。
また、企業がタンス預金をする、となると保蔵コストを考えてみても、銀行に多少の手数料をはらってでも銀行に預けているほうがいい、という判断になることも考えられます。

個人預金だと、そういうのがなかなか難しい。
それに個人がタンス預金に逃げるとなると、経済にお金が循環しなくなります。景気悪化の引き金を引くことにもなる。政策的にも受け入れにくいのではないでしょうか。

 

預金金利引き下げに慌てるよりも現在の支出を見直すべき。

預金金利が引き下げられると慌ててしまう人もいるかもしれませんが、よほどの大口ではない限りはとりあえず、現在の余計な出費を見直した方がよさそうです。
代表的なところでATMの手数料。
金融商品つながりで言うと、ラップ口座など。
手数料の高い投信なんかを持っている場合も見直し時期に来ているのではないでしょうか。
言われるがまま払ってないか、きちんとチェックしてみましょう。

 

以上。

 

 

追記)

ちなみに地銀のネット支店の定期預金はまだ金利引き下げになっていないので、預け先で困っている人は地銀のネット支店へどうぞ。

高知銀行のよさこいおきゃく支店。

トマト銀行・ももたろう支店。

香川銀行うどん支店。

など。

 

他の地方銀行もこういったネット支店ならではの金利提供をしているところはあるので、お近くの地銀ネット支店の金利を確認してみることをお勧めします。