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D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

変動金利は恐ろしい? 実際に金利が上がったら変動金利はどうなるのか。

住宅ローン
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未だかってない低金利が続いています。
一部では10年固定が変動金利を下回る昨今、みなさまに置かれましてはいかがお過ごしでしょうか?

 

変動金利で借りると、いざというときに、金利が上昇して恐ろしい目に合うんやで!!
って脅し続けて、早数年・・・。もう何も言いたくない・・・。
金利上がるんかな? 上がらんかもしれんな・・・。


さてさて、そうは言いつつも、変動金利で借りることに対しては抑制的であるべきと信じる私としては、再度変動金利の危険性についてお話しておきたいと思います。

 

変動金利で借りる際に知っておくべき2つのルール。

「変動金利だと、いざというときに返済額が増えて返せなくなるかもしれない・・・」
みなさんは変動金利について漠然とこのように考えているかもしれません。

でも、実際には変動金利の借入プランで住宅ローンを組んでいる場合に金利が急上昇したとき、いきなり返済額が上がるわけではありません。そこには2つのルールがあるからです。
そのルールが「5年ルール」と「1.25倍ルール」です。

これはいざというときの返済額急上昇を抑えるものとして働きます。

5年ルールとは?

5年ルールとは、金利が急上昇した場合でも、返済金は5年間変わらないというルールです。
ここ大切なことは、金利は上昇しますよ。返済金は変わらないよ。ということです。

返済金が4万円だったとします。
金利が急上昇した時に、その月の発生利息が5万円だったとき、それでも返済金は4万円。残り1万円はどうなるのでしょうか。そうです。借金として残っていきます。どんどん積み重なっていきます。
この支払い切れなかった利息のことを「未収利息」といいます。恐ろしいですね。

 

1.25倍ルールとは?

1.25倍ルールとは、5年に1回に返済金を見直す際にも、返済金額は1.25倍までしか上げませんよ、というルールです。

返済金が4万円だったら、次に上げられるのは5万円まで。
そのときに、毎月の発生利息が6万円だったら? また未収利息が積みあがっていくことになります。

いつまでたっても、元本は減らない・・・。むしろ利息が積み重なる・・・。いつか見た悪徳金融みたいな状態に陥るというわけです。

*悪徳金融・・・利息支払いばかりで元本がまったく減らない状態で飼い殺される、なんてことはよくあった話で。


5年ルールと1.25倍ルールがないところもある!

ネット銀行とか、一部の銀行では、以上のような5年ルールと1.25倍ルールがないところもあります。
そういったところでは、金利が変わる都度、返済金の見直しになるため、未収利息が積み重なる・・・なんて事態は避けられます。

けれど、いきなり返済金が上がると、その瞬間に延滞、代弁、任意売却・・・なんてことになる可能性もゼロではありません。


でも1.25倍ルール・5年ルールがあるところで、未収利息が積み重なっていった場合、それでも返済できているから・・・ってなると、35年後にとんでもない額で自己破産・・・なんて可能性もゼロではないので、それも恐ろしいですね。

 

 

未収利息ってどうしたらいいの?

未収利息が発生した場合には、元本も全然減っていない状態なので、なんらかの対策を講じる必要がでてきます。元本をずっと減らさずに利息を積み上げるのは合理的ではありません。
方法としては以下の2通りでしょうか。
1・繰り上げ返済
2・契約を見直し、返済金額を上げる。
2の契約見直しはお金がかかります。それに、また変動であれば、再度金利が上昇した際にも見直しをする必要が出てきます。
他の銀行で借り換え新規(固定)のほうがいいかもしれません。
(金利が上昇しすぎている場合には、年収ベースで借り換えも困難かもしれません。)

となれば、繰り上げ返済で元本圧縮をするしかないでしょう。

繰り上げ返済にかかる費用は銀行によって異なります。
変動金利で借りている人、いざというときには繰り上げ返済で対応しようと考えている人は、繰り上げ返済手数料が低い銀行を選ぶことが肝心となってくるでしょう。

 

 

変動金利は怖いプラン!!

変動金利はいざというときに返済金が上昇する・・・と漠然と思っている人もいるのでしょうが、実のところ、返済金は据え置かれるところがほとんどです。
金利は急上昇したものの、返済金額は据え置かれ、30年近く利息ばかりを払い続け、老後に家を取り上げられる・・・なんてホラー以外の何ものでもありません。
(老後になるまでに気づくでしょうが。)

金利が急上昇したときに、固定金利に換えようと思っても、時既に遅し・・・という可能性が高いです。

つまり、変動金利は、いざというときに借り入れのほとんどを一括で繰り上げ返済できるような人だけが利用すべきプランだといえるのです。

ただ変動金利であれば、金利が低いため年収が低い人でも融資がしやすいこともあって、低年収の人に勧める例も多くあります。マンションチラシの返済例も多くは変動金利ベースですしね。嘆かわしいことです。

変動金利は、余裕のある人だけ!
繰り上げ返済手数料がかからないところを選ぼう!
を肝に銘じておきたいところです。

以上。


*利息が月5万円発生する例。
2000万円の借入×3%÷12=50,000円
です。
今が0.5%なので、3%と言えば遥か遠くにも感じますが・・・。
あり得ない話ではないので、頭に入れておきましょう。