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D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

今の経済の不安感はどこからくるのかな。を考えてみよう。

経済 雑記
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最近は相場もなんとなく落ち着いていますが、なにやら落ち着かない気持ちの悪さを覚えている人も多いのではないでしょうか。

 

マイナス金利導入なんてやってくれて、日銀の黒田総裁の覚悟のほどは伺い知れるのですが、相場はいまいち盛り上がらず。気持ち的になんとなく落ち着かなさを感じているのは私だけではないはずです。

 

この不安の原因というか、理由を考えていきたいと思います。

 

借金でお金を使うよりも、貯蓄や投資からくる消費のほうが健全だよね。という全うな感覚。

今は、金融緩和やマイナス金利で借り入れを増やすことによって、お金を使うことを促しています。けれども、借金でお金を使ってしまうと、その後、支出を切り詰めないといけなくなります。我が家のように・・・。そういう意味で、借金を元手に消費を促進させるのは、ほどほどであるべきなんでしょう。借金は全てが否定されるべきものではありません。車を買うまでお金を貯めるとなるとその年数分、生産性が低いままでいることを享受しなければいけません。そんな場合には、借金をして車を買う方がいい。でも、買っても生産性が上がらないものや、生活を長期にわたって圧迫するものの場合には、借金はよくよく考える必要があるのではないでしょうか。

現在の金融緩和は「必要のない借金」を促すものではないのか。すでに家計も企業も借金をたくさんしていて、今は切り詰めないといけない時期。だから、金融緩和もマイナス金利もうまく働かないのではないか。今は、借金をする時期じゃなくて、借金を減らす時期。蓄えるべき時期にある。そういうふうにみんな実はわかっているから、これ以上の株高は、バブルのにおいがするし、浮かれてはいけない。

そして、借金を裏付けにして進む好景気はどこかで大きな調整を強いられる。消費はやっぱり、投資や貯蓄の裏付けがある方が健全だ。だから、みんな今、ちょっと気持ち悪いなって感じているのではないでしょうか。


将来の不安が過剰貯蓄を進める。

マイナス金利で預金金利が史上最低水準になっても、人は貯蓄を続けます。というのは、将来に不安があるから。マイナス金利でブーストされたのは、消費ではなくて、不安感。老後資金の準備がマイナス金利で不安視されたために、結局、人は貯蓄に走ることになるというわけです。

そうなると、結局どこまで準備すればいいのかすら不安になる。使い時がわからない。みんなそうなると、当然モノは売れない。デフレサイクルから抜け出す見通しは立たなくなる。

たくさん持っている人はお金を使う方が健全な経済になります。お金が回るわけだから。消費が最もすぐれた投資です。でも、将来に不安がある中では人はお金を使えない。ずっとため込む。そうして、格差はどんどん広がっていくわけです。ため込まれたところからお金は流れないからね。お金は天下の回りものっていうけれど、不安感がそれをせき止める。

今の気持ち悪さはそんなところではないでしょうか。

借金がありすぎるのに、なお借金を元手に推し進められようとする景気。
そして、不安感が共有されている中では、格差は広がるばかり。

今後数年は、過剰債務を縮小していくことになるのでしょう。
つまり、借金をしすぎている企業や個人は破産をも含めて、その借金の整理をしていく必要があるというわけです。その痛みに耐える覚悟がない中央銀行や政治は金融緩和や財政出動といったモルヒネを打って、なんとかやりすごそうとしているわけなのですが、モルヒネが効いている間に治療はうまくいくのか。もしうまくいったとしても、モルヒネの副作用で別の大きな疾患が生じはしないだろうか。

しかし、まあ、「今はしんどい時期だから、劇薬だけど頑張って服用しようね!」とは言わずにうまく行っている風を装うから、逆に不安感は増幅しているのかもしれませんね。
経済にもインフォームドコンセントが必要じゃないのかな。まあ、私のコンセント(同意)はいらないですよね。

以上。