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D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

2016年5月の住宅ローン金利は再度低下。日銀に対する銀行の怨嗟の声が響く中、今後は不透明。

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2016年5月は4月の金利を据え置くところがほとんどとなりましたが、その中でみずほ銀行は0.05%引き下げ0.8%に設定しました。

 

三菱東京UFJ銀行 0.9%(据置)
三井住友銀行    0.9%(据置)
みずほ銀行     0.8%(0.05%引き下げ)
りそな銀行     0.85%(据置)
三井住友信託銀行  0.55%(据置)

 

10年物以外の長期固定住宅ローン金利については、三井住友銀行が20年超35年以内を1.59%と設定するなど、更に下限を探る動きとなっている模様。

今後の金利動向。

住宅ローン利用を考えている人が気になるのは今後の金利動向でしょう。住宅ローンの固定金利は長期金利(10年物国債)に連動する形で推移します。

長期金利は日銀がマイナス金利を導入して以降、マイナス圏に突入。その後は水面に浮かぶことなく、ゼロ以下の数値で推移しています。この長期金利、今しばらくはマイナス金利で推移するものと期待されています。日銀もマイナス金利幅を拡大する意向を示しているため、更なる金利低下も期待されるところです。

銀行の不満が金利の上乗せ圧力になるかもしれない?

このマイナス金利政策は銀行には極めて不評。銀行にとってみれば、マイナス金利は収益悪化の要因。先日、三菱UFJフィナンシャルグループの平野社長は日銀に対して、マイナス金利の経営への影響に対する懸念を表明。これに対する日銀の黒田総裁の回答は、「収益の影響は小さい」、「まだまだマイナス金利を深堀」するというもの。

 

住宅ローン金利の指標となる長期金利が低下したとしても、金融機関の収益懸念が高まれば、そのコストを貸し出しに転嫁する可能性が生まれます。
金融機関の経営コスト懸念が共有される結果として、金利競争の一斉緩和、金利の引き上げ、という事態が起こる可能性もゼロではないわけです。

 

もしくは、金利ではなく、貸出の際に必要とされる融資事務手数料の引き上げ、という形で対応する可能性もあります。

 

なんで消費者金融やカードローンとかの金利は下がらないのか?

ちょっと横ですが、つながる話もあるかもしれないので。

市中の金利は低下していますが、キャッシングやカードローンの金利はそれと連動するようには下がっていませんよね。というのは、消費者金融やカードローンの金利は属人的な要素で動くからです。
つまりは、信用リスクが金利に反映されるわけです。

住宅ローンは住宅を担保にとる有担保ローンなので、信用リスクの大小がそれほど大きくは影響しませんが(公務員とかの金利引き下げ幅は大きいetc)、マイナス金利が拡大する過程においては信用リスクの算定基準の見直し、もしくは審査通過率の低下などはありうるのかもしれません。毎月の金利発表は”最優遇”金利ですからね。最優遇を受けられる人が減る・・・なんて可能性もあるのかもしれません。

 

今が借り換え、借り入れ時期?

住宅ローン金利の基準となる長期金利については、日銀が更なるマイナス金利幅拡大の意向を示している以上は更なる低下余地があると考えるのが妥当でしょう。
ただ、それに金融機関がどこまでついていけるかは不透明といったところです。

借り換え、新規借り入れを考えている人は、そのあたりのことをよく考えたいところです。

とは言ってもね。もうかなり低い水準なので、この辺で手を打った方がいいんじゃないかな~なんて気がします。金利の底がどこか、なんてほとんどの人には当てられないので。
あとは(行われるかどうか不明な)消費増税のスケジュールも頭に入れておきたいところですね。

以上。 

peticonbu.hatenablog.com