D'ac

元銀行員。子育てられ中。

確定拠出年金、実際の所得税節税効果はどのくらいになるの?

確定拠出年金(DC)では、年間拠出金額(かけた合計の金額)分を所得から控除できます。結果として、税金が戻ってくるというわけです。

 

たとえば、年収500万円の人で年間の掛け金が14万円だった場合、年収500万円区分であれば、税率は20%なので、2万8千円(=14万円×20%)お金が返ってくることになります。
10年やれば、28万円。これは大きいですね。
*ただし、返ってくるとき(年金の受け取り時)に課税されます(公的年金控除、退職所得控除は適用可能)。そのため、DCの所得控除は正確には"節税"ではなく、"課税の繰り延べ"です。けれども、受け取り時は現役時代より所得が減っていることや、受け取り方を工夫することによって、節税効果を発揮することは可能です。詳しくは過去記事をどうぞ。 

peticonbu.hatenablog.com

 

 

ちなみに、年収が1000万円だったら14万円×33%=46200円となります。年収が高ければ高いほど還元率がいい。そういう感じで計算します。

 

詳しくはこちらをどうぞ。

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No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁みんな大好き(?)国税庁HPです。
自分の年収区分をチェックして幾ら戻ってきそうか計算しましょう。

 


ちなみに住宅ローン減税やその他控除などで納税額が少ない場合には、そもそも返ってくるお金がない(少ない)かもしれません。確定拠出年金をする際には、自分の納税額をまずは理解するところから始めましょう。

 

さてさて、上の表をみた時に、「あれ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
そう。確定拠出年金で所得控除をした結果、所得が下の区分に移った人。そこのあなたです!

 

例えば、年収が340万円だとします。そうすると、税率は20%ですよね。
でも、確定拠出年金で年間20万円拠出したとします。すると、所得控除後の年収は320万円。320万円であれば、税率は10%になります。さて、こういう場合はいくら還付されることになるのでしょうか?

 

一瞬混乱しますが、これは至ってシンプルに計算します。330万円を超えた部分については20%。330万円以下については10%。
つまり、10万円×10%+10万円×20%=3万円となり、3万円返還されるということになります。

 

まあ、大体そんな感じで戻ってくるお金については計算できます。
とは言ってもね。今年の総所得なんてわからないですし、住宅ローン減税とか明らかに納税額に影響しそうなものについてはきちんと把握するとして、あとの還付額のことについては、「大体こんなものかな~」くらいで考えておいた方が良さそうです。

 

以上。