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元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

イギリスのEU離脱で2016年7月は再度住宅ローン引き下げになるか? 世界的な金利は更に低水準に。

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先日のイギリスのEU離脱決定を受けて、長期金利は再度大きく低下しました。

 
ここ大事なので覚えておきましょう。
・世界経済不安定化→安全な資産が人気に。(国債が代表的)→金利は下がる。
・住宅ローン金利は国債の利回り(10年物)に連動するので、国債の利回り水準をチェックすることが大事。
具体的なお話としては、長期金利(10年物国債)の利回りがマイナス0.215%となり、過去最低を更新。
金利水準は引き続き低位推移が続きそうです。

 

なぜ安全資産が人気になると利回りは下がるのか。

この話は何度かしていますが、改めてまとめておきます。詳しい人は飛ばしてください。
安全資産、ここでは国債ですが、世界経済が危ない状態になると、株を持っているよりも安全とされる国債の人気が上がります。つまり、国債の値段が高くなるわけです。
国債の値段が上がると利回りは下がります。
というのは、利回りというのは収益率のことだからです。

国債の利率、つまり国債を保有していることで得られる利息が1%であれば、100円の国債を持っていることで、年間1円もらえますよね。この国債を100円で買うことができれば、この国債の利回りは1%です。この場合、利回りを収益率と読み替えても問題ないでしょう。
もし、国債が人気になり、101円となったとします。すると100円の国債を101円で購入し、1円の利息が受け取れるだけなので、収益ゼロなので利回りゼロです。
(利回りと利息や利率が言葉が似ているので、結構混乱するようです。)

国債がどんどん人気が出て高くなっていくと、収益どころか損をすることだってあり得ます。それがマイナス利回り。収益率も当然マイナスです。

それでも、国債を買うのは、それより高い金額で買い取ってくれる人(日銀)がいる場合には損をしなかったり、(100円の国債を102円で購入しても103円で日銀が買い取ってくれたら大丈夫)取引担保として保有する必要があったり、そんなこんないろんな大人な事情がマイナス金利を成立させています。

 

では、今後の金利動向について気になる点をチェックしておきましょう。

1・アメリカ利上げの延期で低金利は長期化する。

イギリスのEU離脱で世界経済の不透明性が上昇しています。
金融市場が、その影響をきちんと反映し、正常運行に移るまではアメリカは利上げに踏み切れないとの観測も。利上げ時期は最短でも今年12月と言われています。それまで金利が大きく上昇することはないと考えることもできるかもしれません。

 

2・EU離脱の日本への影響測りがたし。7月には再度緩和か。

今回のイギリスEU離脱を受けて、日本株は大幅に下落し、円相場も一時100円を突破するなど、日本への影響も見逃せません。となれば、気になるのが次の日銀の一手。
7月に追加緩和に踏み切るのではないか、との見方も広がっています。その疑念が払しょくされない限りは、現在の低金利水準は巻き戻しようがないでしょう。
日銀によるマイナス金利幅はさらに拡大する可能性もあります。

ということから、6月も残り数日ですが、長期金利は低いまま7月に移り、7月の住宅ローン金利は再度低い水準、もしくは過去最低を更新する可能性が高いとみられます。

とはいえ、焦って7月に住宅ローン利用を決定しなくても、そのまま引き続き住宅ローン金利水準は低いまま推移するとも予想されます。アメリカ利上げ先送り観測に代表されるように、世界的に金利は低いまま推移すると考えられるからです。今後は、イギリスに引き続いて、他のEU加盟国のEU離脱、アメリカのトランプ大統領誕生の可能性など、リスクが満載の世界経済に応じる形で金利は低いままとどまるのではないでしょうか。

どちらにしても、ライフプラン、マネープランをしっかり立てて計画していくことが必要となることは間違いありません。

以上。