D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

余命三か月でも確定拠出年金は脱退できません。

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金融機関の人と確定拠出年金についてしこたま議論をしていたのですが、この制度の何よりも問題点(と私が考えている)は、「余命3か月だろうが、末期がんだろうが、病気が重篤化して医療費が足りなかろうが、60歳になるまで(加入期間10年超)はお金が出せない!」ということです。

 

年金だから仕方ない…のはそうかもしれませんが、自分で毎月積み立てているお金がそういった場合にも使えない、というのは、大変不自由な気がしませんか。

亡くなった場合には、遺族に死亡一時金として給付されますが、本人としては死んでしまえば、もはや関係のない話ですし、このご時世、残される親族もいない場合もあるわけで、それならば、生きているうちに使いたい、というのが人情というものです。

もう一つ付け加えると、確定拠出年金の死亡一時金は通常の相続通りではありません。
受取人順位は以下のとおり。
① 配偶者
② 生計を維持していた人。
(子、 父母、孫、祖父母、兄弟姉妹)

ちょっと分かりにくいですが、実家暮らしの長男はもらえるけれど、外にでた弟はもらえません。
弟の家に姉が転がり込んでいた場合、弟の死亡一時金は弟の子どもではなく、姉が受け取ることになります。

これを防ぐためには、受取人を指定しておく必要があるというわけです。
まあ、受取人を指定しておけば防げるので、そのあたりのことはきちんとしておきたいところです。

と、そんな感じで、確定拠出年金は何がなんでも脱退できません。
一旦加入すると、万が一の際にも、その資金は60歳になるまで使うことはできません。積み立てを停止することができても、その間も、金融機関に手数料を払い続ける必要があります。

老後の資金を確保する…という目的のためには、そのくらい厳格にしてもいいのかもしれませんが、多少融通が利かない点があるというのは否めません。
確定拠出年金への加入を考えている人はそのあたりのことも頭にいれて、他の資産運用方法と併せて、トータルで資産形成をしていくようにしましょう。(確定拠出年金だけじゃダメだよ。)

以上。