D'ac

元銀行員。子育てられ中。

退職金におすすめの投資商品って何?

昨日、「退職金におすすめの投資商品って何?」って訊かれました。

 

ええー。まだそんなこと訊くの? いっつも言っているじゃん。

投資。ダメ。ゼッタイ。

*退職金の話です。


退職金で投資をしてもいい人もいます。
それは、

・その退職金を自分で使う予定がない人。

 

つまり、退職金を孫・子のために置いておく予定の人。
自分が生きている間のことは何とかできるだけの資産が既にある人。

 

そういう人は、退職金をぜひぜひ、投資商品に突っ込んでください。
けれども、それ以外の人は、万一の時にその退職金、必要ですよね?
投資商品に突っ込んでいると、そのタイミングで大幅に値下がりしていたときに、出すに出せません。
投資というのは、長期的にみていかないといけないもの。
解約も分散して長期的にしていかないといけない。
だから、老後の費用として、退職金を当てにしている人は、投資商品に入れてはいけません。
おとなしく定期預金にいれておきましょう。

 

退職金を投資にあてるつもりの人へ。

「使う予定ない。他にいっぱいあるから」というあなたへ。
注意点は一つ。
一つの商品に一気に資金を入れるのはやめましょう。
もちろん、投資慣れしていて、自己判断でそうするのはOKです。
ただ、中にいるのです。投資経験なし。退職金を全額一つの投資商品に突っ込む人が。

 

まあ、どう考えても勧誘した金融機関の人間が悪いですけどね。
今のタイミングでいうと、世界的に株価は上昇しています。
一度に資金を突っ込むと、高値掴みのリスクが高い。
何度も言いますが、投資は投機とは違います。商品も時間も分散して投資するのが一番賢い方法です。
ということで、退職金を投資商品にあてるときはくれぐれも注意して行うことをお勧めします。

 

 

長い間のお勤め、お疲れ様です。
晴れて退職金を手にしたあなたには、これから大量のハイエナ(金融機関の人たち)が群がってくるでしょう。

「老後資金増やしませんか?」
―増えません。

「いい投資商品ありますよ?」
―なら、自分で投資したらいいんじゃないですか?

甘い言葉を投げかけられても、とりあえず一旦必ず持ち帰ること。
甘い話には裏がある、と心得ておくこと。

 

利率は低いですが、老後資金はやはり定期預金で。
退職を迎えたということは、もうお金を貯めるターンではありません。
取り崩していくターンです。
そのうえで資金が足りないのであれば、投資などではなく、今まで培ったスキル・人脈での再就職。それが一番堅実だといえるでしょう。

 

以上。