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D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

運用年数があまりないからリスクは高めに…?

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インフルエンザに罹る前に読んだ記事にこのような記載がありました。
「50代は資産を用意する年数が短いので、リスクは高めに資産運用していく必要がある」
正確な言い回しは覚えていませんが、内容としては大体こんな感じ。

 

みなさん。これ読んでどう思いましたか?
「そうだな。運用年数少ないなら、リスクを高めに設定して挽回しないと老後資産用意できないよね。」
そう思ったのであれば、要注意。金融機関の良いカモになるかもしれません。

 

リスクは高めに…の意味。

資産運用をするうえでよく聞く目標設定が「年率3%の運用成績を目指そう」というもの。
だから、リスクを高く設定するときには、「年率3%だと、目標金額に到達しないので、年率5%くらいを目標に資産配分しましょうね」という話になってきます。

資産配分を変えるだけで年率5%を達成できるなら、嬉しいですよね。
でも、それなら、みんな「年率3%で」なんて謙虚な目標設定せずに、「年率5%」を目指した資産設計にしたらいいんです。
けれど、実際にはそうはしない。
それはなぜか。


というのは、年率5%を目指すというのは、その分、下振れリスクも増大するから、なのです。
リスクというのは、その資産が上に振れるか下に振れるかその振れ幅のこと
上にだけ振れるということはありえず、下に振れる確率も同じだけあることになります。リスク5%の資産配分は上に5%増えることもあるけれど、下に5%振れることもある。そう考える必要があるわけです。


上にだけ5%上昇する…なんて美味しい話はありません。


資産運用のときは下にどれだけ振れることを許容できるか、を頭に入れる必要がある。

ということは50代だからリスクをとって運用! なんてとんでもないわけです。
だって、50代、資産運用できる期間があまりない中で、リスクを高く見積もって運用して、当たればよいけれど、外れたら取り返しのつかないことになるからです。
(ここでは意図的に「当たれば」「外れたら」という言葉使いをしました。このような運用はギャンブルに他ならないからです。)

 

リスクを高くとれるのは若いうち。

リスクを高くとれるのは、取り返しがつく若い人だけです。(資産運用の話ですよ)
もう資産準備する時間があまりないような人ができることは、生活の見直し、そして可能であれば、仕事を続けることができるような環境整備です。

このへんのことを見誤っていると、せっかくの貴重な退職金やお給料を金融機関の人間にかすめ取られてゆくことになります。
うまい話には裏がある。
人生の先輩方にこんな話は今更かもしれませんが、以上とさせていただきたく思います。