D'ac

元銀行員。子育てられ中。

米利上げは9月? 7月の雇用統計が発表されたね!

先日の8月7日に米雇用統計の速報値が発表されました。それによると、7月の雇用者増加数は21万5千人の増加。これで、20万人増を3か月連続で維持したことになります。

  

*米雇用統計というのは、アメリカの重要な景気指標の一つ。これをみて、アメリカ経済の動向を占います。順調そうだから、そろそろ利上げかな~とか、そんな感じ。今、特にアメリカの利上げ時期に注目が集まっているから、雇用統計も同じだけ注目されている。20万人突破がつづけば失業率も下がっていくはず。という数字。

 

今回の雇用統計結果は概ね堅調。特に米利上げを先延ばしするような要因にはならなさそうです。やっぱり利上げは9月になるのかな? 

 

ちなみに雇用統計の中身としては、小売などのサービス部門が伸びているそう。

 

米利上げに影響しそうな他の経済指標について。

もちろんですが、雇用統計だけがアメリカの利上げ時期を左右するわけではありません。


他にも、インフレ率とか住宅投資とかが総合的にチェックされる。

 

アメリカのインフレ率は今1%前半。目標は2%だから、ちょっと弱い。
ただ、過去には、何度も2%以下のインフレ率で利上げに踏み切っているから、これは問題なし、なのかな。

 

あと、失業率は賃金上昇圧力が強まるとされる5.5%以下を下回る5.3%となっており、堅調。


けれど、賃金上昇率は前年同月比で2.1%のプラスなので、まだまだ低い(3.5%上昇くらいはしてほしいところ)。

 

で、結局9月なの? それとももっと先なの?

「9月が政策変更の適切な時期」byロックハート氏


「まだ決まっていない」byパウエル氏

 

ロックハート氏の発言の効果を薄めるためにパウエル氏牽制球を投げる・・・。
パウエルさん、この間は、「9月に利上げしちゃうよ!」なんて言ってたくせに。

 

今回の雇用統計の結果は市場予想(22万人)は下回ったものの、概ね堅調。だから、9月利上げの可能性は高いのかな、と思います。ただ、慎重に慎重を期すならば、7-9月期の経済指標が出てからになるのかな、という可能性も。これ以上、慎重になると上げられるものも上げられなくなりそうですけどね。

 

米利上げの影響は?

要するに円高になるか、円安になるか、というところですよね。


米金利上昇で、日米の金利差が開けば、当然ドル高・円安になりそうなものですが、もう既に金利上昇効果が市場に織り込まれている場合には、逆にドル安・円高になる、というところ。

 

今回の米利上げをどのくらいの市場関係者が織り込んでいるのか、それが、米利上げにかけてのドル・円相場を占う肝となるでしょう。

 

え? みんな織り込み済じゃないの? って私なんかは思ってしまいますが。(つまり、利上げになった時点で円高に進むよね? 外れても責任はとらないよ!)

 

今のところは以上のような感じです。

 

ギリシャの問題だったり、中国の経済の問題だったり、外部要因も色々と不安視されますが、この間の問題噴出であらかたこの辺りの影響は織り込み済みと考えられます。あとはよっぽどのことが無い限りアメリカ国内の経済指標に則って利上げは行われるでしょう。

 

9月、遅くとも12月には利上げが行われることはほぼ確実(私の中で)。
ただ、アメリカの利上げにつられて日本の金利もすぐさま上昇するかと言われると今のところ、その可能性は低いものと考えています。円高になろうものなら、追加緩和が進む可能性もあることですし。

 

ということで以上!

 

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