D'ac

元銀行員。子育てられ中。

少し考えたら分かることを考えないようにしてやることが必要かどうか。

今回のテーマ:少し考えたら分かることを考えないようにしてやることが必要かどうか。 

 

今朝、アメリカの雇用統計関連の記事をアップ。例のごとく夫にチェックしてもらいました。
*夫は私のブログの第一号読者です。全部読んでいます。

 

で、「どう? サッと読めた?」と聞くと以下の文章に詰まったとのこと。

失業率は賃金上昇圧力が強まるとされる5.5%以下を下回る5.3%となっており、堅調。

「どうして、失業率が低くなると賃金上昇圧力が強まるの?」と。

 

私「えーとね、失業率が低くなると、企業が雇いたいと思っても余っている人が少ない状態じゃん?」


夫「ふんふん。」


私「だからさ、企業が人を集めようと思ったら、他の企業を出し抜く必要があるかもしれんやん? 場合によっては『うちのが給料いいから、こっちおいで』ってなことをしなきゃいけないかもじゃん?」


夫「あ、そっか。」

 

書き換えてないけれど、上記の文章は以下のように書き換えた(加えた)ほうがいいのかな、と。

失業率は賃金上昇圧力が強まるとされる5.5%以下を下回る5.3%となっており、堅調。
失業率が低下すると余剰人員の不足により、企業の賃金をあげようというインセンティブが働く・・・うんたらかんたら・・・。


そこでさ、思ったのさ。簡単な文章がいいのか難しい文章がいいのか、どっちがいいのか、って最近盛り上がっていたな~と。
ということで、ちょっと私の見解を書いておく。

 

ブログに関して言えば、文章は簡単な方がいい理由3選。

1・PCやスマホから難しい文章なんて読めるか。

私は無理。いや、私が無理でも、他の人は読めるかもしれないんだけど。
ネット上の文章は読み捨てるのが基本。だから、いちいち立ち止まって、戻ったりして読むような文章はそぐわない。

 

2・なんのために文章を書くのか?

ネット上でこんな風に文章を書く目的を思い出してほしい。
それって、たぶん「誰かに楽をさせてあげたいから」なんじゃないかな?


私のブログでいうと金融情報とか多めなんだよね。だけど、こんなの各金融機関の情報サイトや新聞に行けば書いてあると思わない? 

 

でも、概して、そういうのって難しいんだよね。そういう難しい情報をかみ砕いて読み手に「楽をさせてあげたい」。だから、書く。だから、簡単な方がいい。

 

3・難しい表現は解釈が分かれる。

基本的に解釈に悩まない表現をチョイスする。読み手によって内容がブレまくるのは、ちょっとリスクが大きいかな。結果、思ってもいない読まれ方をして批判を巻き起こす。


簡単にしておけば、そこには何の疑問も生じないよね。

 

 

夫にしてみたって、上記記述が新聞とかで書いてあったら、たぶんすぐに理解したんだと思う。


でも、まさかブログで、しかも私のブログで「ほら、考えてごらんよ」なんて記載があるなんて思わなかったんだろう。まさに不意打ち。だから、「これなに?」状態に陥った。

 

いつも手間を省いて楽ができるはずの文章では「考える」というフィルターが働かない。

 

私はさ、できたら、「このブログに来たら、考えなくていいから楽だわ」っていうところに価値を見出したいなって希望。一気に一階から二階に飛び移ることを強いることなく、一歩一歩手を引いて階段をのぼっていく感じに。いや、どこにも行けずに、地面を這いずり回っているだけかもしれないけど。そのへんは雑記ブログなので勘弁してもらうとして。

 

少し考えたら分かることでも、考えなくてもいいように。難しい文章がお望みの方には別のところに行ってもらうとして。それを「人から考える力を奪う」悪行とみる人もいるかもしれないけれど、みんな現実にさ、たくさんの差し迫った現実的な問題を抱えているわけじゃん。スマホ(PC)見るときくらい、何にも考えなくてもいい時間を提供したって罰は当たらないかな、って思っています。


ということで、分かりやすいものを提供できるように努力していきます!

(もちろん、独創性や個性など、分かりやすさ以外のものが提供できる人はそれでいいんじゃないでしょうか。私は、独創性も個性も薄目なので、こういう結論になると言う感じで)


以上です!