D'ac

元銀行員。子育てられ中。

投資初心者にお薦めする投資商品。

前回は、投資したくない人に向けての資産運用方法を紹介しました。
変動国債と定期預金。日本の破綻に備えたい場合には金を買うといいよ~という内容でした。金を買うのは投資じゃないのか? と訊かれると、まあ投資なのですが、実物なので証券化されたものを買うよりも抵抗が低いと思い、敢えて挙げておいた次第です。

 

さてさて、ここ最近ゆうちょ株の話がだいぶん盛り上がっております。
これを機に投資なるものに乗り出してみようか、と考えている人も多いようです。
ただ、ゆうちょ株の良さは単なる知名度に過ぎなくて、実のところの企業実態としては不安要素も多く、親子上場ならではの問題点も多い。ゆうちょを買うということは一種のばくち打ちと何ら変わらない、という気持ちもあるというのが私個人としての実感。
投資初心者が初めて買う商品としてゆうちょをチョイスするのは、ビギナーズラックを生み出すか、それとも痛い思いをして投資アレルギーを生み出すか、はたまた、証券口座開設したことだし、本格的に投資を始めようかとなるのかもしれませんが、はなはだ不透明です。

 

ということでゆうちょを買うにしろ、買わないにしろ、投資初心者が投資をボチボチしながら投資の勉強をするのにお薦めな商品を紹介していこうと思います。

 

1・日経225

日経平均に連動して値動きをするタイプ。
投信でも、ETFでも可。
投信であれば、
・ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド
・三菱UFJ国際-eMAXIS日経225インデックス
・野村-野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i日経225)
あたりでしょうか。
この3つは、過去6か月、1年の騰落率がどれも同じくらいのパフォーマンス。
信託報酬については、「ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド」が0.27%
残り2つが0.432%なので、信託報酬だけでいくと「ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド」が一番お薦め。

 

ETFであれば、
・ダイワ上場投信-日経225
・MAXIS 日経225上場投信
のあたりがお薦めできるでしょう。

 

最初はまず、日本株に連動して動く上記の投信・ETFを購入して、株価がどのように動くかを観察するのが一番いいのではないでしょうか。勉強になります。

 

 

2・個人向け国債(変動)

投資をしたくない人向け、にも挙げておきましたが、こちらの商品は債券金利を追いかけるのに最適です。
株価は割とみんな詳しいし、話題にしますが、案外金利を気にしている人は少ないもの。住宅ローンとか借りる予定がある人などは割と気にしているようですが。

 

金利は経済の体温計です。最近は量的金融緩和なんて行われているので多少感度が低くなっている指数ですが、株価をみるときに金利もセットで確認することで経済を見る目が養われます。

 

変動国債は10年物国債の金利の66%で利率設定されるので、変動国債を持っていると、自然と金利について目が行き届くようになります。ということで、ポートフォリオに変動国債をぜひ。

 

 

3・TOPIX連動型の投資信託・ETF

別に2でも良かったですし、1の225と併せて紹介しても良かったのですが、あえてここで。
TOPIXに連動するタイプの投信・ETFです。
・上場インデックスファンドTOPIX
・ダイワ上場投信-トピックス
あたりがお薦め。

 

 

4・海外株にも投資しよう。

広く資産分散するのであれば、当然外国ものも考える必要があるでしょう。
お薦めなのは、「バンガード トータル ワールド ストックETF」
海外ETFでは断トツ1位の最も安定したETF。これ一本で世界の株式に分散投資可能。手数料も低いとあって、海外ものはもはやこれ一本でもいいかも。

 

ちなみに、定時定額でコツコツと積み立てたい場合には、
「ニッセイ-〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド」のチョイスもあり。
信託報酬も0.4212%以下と理想的。

 


あんまり挙げ過ぎると混乱すると思うので、これくらいにしておきます。

 

以上のようなインデックス投資をすることで経済のマクロ的なことは勉強可能でしょう。

 

ちなみに投資の醍醐味はやはり個別株投資にあるといえます。
個々の企業の業績を判断する。もし、世界でインデックス投資しか存在しないと、個々の企業の規律が働きません。個別企業の業績などを外部環境を加味して適切に判断し、投資してくれる人たちがいるからこそ、市場は適切に機能するわけです。(してるかしら?)

 

ということで、そのうち、いずれ、株式投資に興味がある人は個別株投資に取り組んでみることをお薦めします。ただ、普通の人はなかなか一つの企業を分析するような時間や手間を捻出するのが難しいということもあるでしょう。その場合は、長期にわたってインデックスタイプの投信・ETFを積み立てることで資産運用していくというのでも十分かと思われます。

 

 

ということで以上です。