日経平均急回復!(夫向け)
日経平均が1万8825円30銭と大幅に回復してきています。
経済に縁がない皆さま(うちの夫)におかれましては、「なんだ。景気いいんだ。どんどんいけいけ」なんて思われていることでしょうから、現在の株価を下支えしているものがなにかについて簡単に解説していきたいと思います。
なぜ株価は回復基調にあるのか。
現在の相場において頭にいれておいてほしいことはたった一点。
景気が悪ければ悪いほど株価は上がる!!(かもしれない)
以上。
だけでは、ちょっと足りないと思われる皆さま(夫)におかれましては、以下もどうぞ。
景気が悪いと株価が上がるメカニズム
景気が悪い
↓
政府が景気対策をうつ。
↓
政府の景気対策(多くは金融緩和)に対して株価が上がる。
こんな感じです。
ちなみに、景気が悪くなった時点で「これは政府が何かしてくれるぞ・・・。」という期待が高まった結果、実際の対策に先行して株価があがることもあります。
今回の株高を演出した政府の景気対策とは?
今回の株高の要因は、ECB(欧州中央銀行)による追加緩和示唆と、中国による利下げです。
ECBの不安・中国の憂鬱。
ECBが追加緩和を示唆した理由は以下の2点。
・低インフレの長期化
・新興国の景気減速による輸出の鈍化
アメリカも日本もそうですが、なかなか低インフレの罠からは抜けられないようです。
*低インフレとは物価上昇率が伸び悩むこと。「ええやん、物価安いほうが」って思うんだけど、賃金や成長率の伸び悩みも当然セット。政府債務的にも物価上昇率はそこそこあったほうが良いため、各国中央銀行は2%の物価上昇率を目標とすることが多い。
中国もこの夏あたりからいろいろ大変そうなので、もうめんどいので、こっちよんでください。
http://peticonbu.hatenablog.com/entry/2015/08/29/084002
ECBも中国も先行きに不安があるためにさらなる追加緩和策を打ち出さざるを得ない模様。
緩和をすると、市場のお金の量が増えるので、リスクオン(株などのリスク資産に資金が振り向けられる)になる結果、株高になるというわけです。
株高は継続されるか?
ただ、経済実態が悪い以上、政府の景気対策だけでは、長続きしないものと考えられます。
そのため、現在の株高が今後安定して続くか、と言われると難しいところ。
この間の中国バブル崩壊が、政府の経済対策の神通力が切れたためと受け止められていますが、実際に、現在の政府対策(金融緩和)が経済を持ち上げている間に実態経済が持ち直さないと、今後来る危機は未曾有の危機になる可能性もあります。
小出しにちょくちょく小危機を起こして、吸収していっている感もありますが。
まとめ
経済が落ち込めば落ち込むほど、政府が株高になるような政策をとってくれるから株が上がるよ!!
でも、その株高は実体経済を反映していないから、急に暴落するかもね。小出しに落ち込んだりしているから、暴落はないかもね。よくわかんない!
ということで今回は簡単にですが、以上です。