夫に送るFP2級復習講座2。金融経済基本用語編。
前回はGDPの話をしました。
ということでプチ復習。
GDPとは国内総生産。
国内の生産活動によって新しく生み出された財・サービスの付加価値の合計。
民間最終消費支出、政府最終消費支出。
ハイ。3回くらい唱えて!
じゃあ、次行きましょう。
今回はGDPに引き続いて、金融経済の基本用語をまとめておきます。
1・実質GDP
名目GDPから物価変動の影響を取り除いたもの。
2・名目GDP
見たまんま、数字のまんまの数字。
GDPは生産、分配、支出の面から計算できると前回説明しました。(よね?)
つまり物価が上昇していたらその分数字は大きくでるし、物価が下落していたらその分小さく出ます。
その物価変動分を加味して、本当のところのGDPはどうなのか、それを図るのが実質GDPと言えます。
*GDPが3%伸びていても、物価上昇が2%だったら、正味なところ1%としか伸びてないというのが適切だろうってことです。
ちなみにこのGDPの伸び率のことを経済成長率といいます。当然実質で計算されます。
3・景気動向指数。
景気がいいのか悪いのか、定期的に発表される指数です。
毎月発表されます。
見たことあるよね?
気になる方は内閣府HPにGO
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/menu_di.html
利用の仕方とか統計の目的とか詳しく書かれてあります。
景気動向指数についてもうちょっと掘り下げていきましょう。
景気動向指数にはCIとDIの二つがあります。
CIはコンポジットインデックス
景気変動のテンポや大きさを把握するためのもの。
上昇→景気拡張。低下→後退
DIはディフュージョン・インデックス
景気の各経済部門への波及度合いを表すためのもの。
50%を上回ったら拡張。
50%を下回ったら後退。
今はCIが中心。
50%の数値を基準にしているのがDIで全体としての上昇・下降トレンドを追うのがCI。
くらいでいいかな。
では、景気動向指数はどのように試算されているのでしょう。
景気動向指数のもとになる経済指標を見ていきましょう。
景気動向指数に採用されている指標は以下の3つあります。
・先行指数・・・景気より先に動く指数。
・一致指数・・・景気と一致して動く指数。
・遅行指数・・・景気より遅れて動く指数。
ということでそれぞれ紹介していきます。
・先行・・・最終需要財在庫率指数・鉱工業生産財在庫率指数・新規求人数・実質機械受注・新設住宅着工床面積・消費者態度指数・日経商品指数・長短金利差・東証株価指数・投資環境指数・中小企業売上見通しDI
・一致・・・生産指数・鉱工業生産財出荷指数・大口電力使用量・耐久消費財出荷指数・所定外労働時間指数・投資財出荷指数・商業販売額(小売)・商業販売額(卸売)・営業利益・中小企業出荷指数・有効求人倍率
・遅行・・・第3次産業活動指数・常用雇用指数・実質法人企業設備投資・家計消費支出・法人税収入・完全失業率
あー。疲れた。
ちなみに上の指数、項目ごとに一つずつ覚えておいた方がいい指数があります。
どれかわかりますか? ちょっと難しいかもしれませんが、簡単なヒントはあると思うので、その指数は分類と一緒に覚えておきましょう。
4・日銀短観
日銀短観とは日本銀行が年に4回発表するもの。
上場企業や中小企業に現状と3か月後の景気動向調査を行い集計をしたものです。
その中で重要なものは業況判断DI。
業況判断DI=現状よりも3か月後がいいー現状よりも3か月後が悪い
というように計算されます。
5・物価指数
その名のとおり物価の指数。
物価上昇が伸び悩んでいるらしいけれど、結構生活苦しいのは私のところだけでしょうか? というアレ。
二つあります。
企業物価指数・・・日銀発表
消費者物価指数・・・総務省発表
両方とも毎月発表されます。
6・マネーストック
個人・法人・地方公共団体などが持っているお金の総量。
金融機関と国は含まれません。
日銀が毎月発表。
FP2級に必要な指標はこんなものかな?
ということで今回は以上!!