D'ac

元銀行員。子育てられ中。

翻訳をしたいなら日本語をきちんと勉強した方がいい。

先日、金融記事を読みたい人のための英単語的な記事をアップしました。

それで、何個か英単語をピックアップしたのですが、日本語訳を書こうとすると思いつかないんですね。
RolloverはRolloverじゃ!! とか思いつつ。
まあ、Rolloverはロールオーバーでもよかったのだけれど。
NISAの5年間投資から再継続する場合にもロールオーバーって言います。
「一回だけロールオーバーできるので」と言う銀行員さんに「ロールオーバーって何ですか?」って訊いても答えてくれません。

 

ついで言うと、Taperはテーパリングでいいし、Repatriationはレパトリエーションでいいです。
日本語化しているハズです。語感を大事にしたのか、面倒だったのか、かっこいいと思ったのか、なぜ日本語化したのか不明な単語たちですが。

 

でも「英単語帳」と銘打ちつつ、テーパリング! レパトリエーション! とか書いちゃうと、なんかダメな気がするというか。

 

*テーパリング・・・量的金融緩和(QE)を縮小すること。
*レパトリエーション・・・資金が本国に回帰すること。金融緩和で新興国に向かっていた資金が緩和縮小でアメリカに戻っていくこと。

 

そんな感じで日本語化している単語たちは言うまでもないのですが、そうじゃなくても、専門性の高い文章は専門性が高ければ高いほど、日本語できちんと理解できていれば読むのが容易になります。
日常英会話なんて必要ないし、リスニング能力とかも当然不要です。
翻訳をしたい、と目的が決まっていて、ジャンルも決まっているのであれば、まずはその専門分野の日本語をしっかり理解しておくようにしましょう。

 

唯一注意点があるとすれば、日本語でしっかり理解している場合、英語でまったく逆に紹介されている場合に読み間違えたりすることがあることくらいでしょうか。日本の常識。世界の非常識・・・みたいな。

 

ちなみに私は最近は英語ばっかりで情報収集しているので、正直日本語の専門用語が怪しいです。
大体こんな感じ・・・。意味は分かるんだけど・・・。みたいな。だから、英単語記事に「英語例文と訳」みたいな項目をつけられなかったのですが。

 

翻訳をしたい人は、英語の勉強ばかりして日本語をほっておく・・・なんてことがないようにしたいものです。後で意外と面倒な思いをすることは間違いないでしょう。

 

以上。