D'ac

元銀行員。子育てられ中。

お金の問題だけじゃない! 借り換えにまつわる罠。

「いつか借り換えたらいいや。」

 

前回住宅ローン固定10年の金利は10年後もれなく上がりますよ、という話をしました。
「10年後借り換えたらいいんでしょ?」って思っている方も多いかもしれません。
けれど、借り換えにはいろんな費用が発生します。(10年後の金利水準は高いかもよ、なんて話はここではおいときます。)融資事務手数料や、抵当権設定費用など。もうお馴染みですね。手数料がたくさんかかるので、借り換えで本当にメリットを出そうと思うのであれば、金利差は1%以上、借入額は1000万円以上が望ましいといわれるくらいです。

 

手数料などの借り換え諸費用についてはみなさん耳にタコだと思いますので、ここでは、費用以外の問題を取り上げておきます。

 

1・団体信用生命保険に入れるかしら?

住宅ローン利用者に必須の保険。それが団体信用生命保険です。略して団信。
団信は、契約者が死亡、もしくは高度障害を負ったときに住宅ローンのそれ以降の返済を免除する仕組みの保険。ほとんどもれなく、住宅ローン契約とセットになっています。

初回借り入れが30歳健康体としても、次の節目の40歳ではどうでしょうか?

団信が入れないからといって、すぐさま住宅ローンが利用できないということはありません。けれど、緩和型の団信に入る必要があったり、既に入っている民間の生命保険を担保提供する必要が出てきます。となると、ちょっと高くなる・・・という可能性があるわけで。借り換えで金利が低くなっても、保険料で高額になれば、借り換えメリットが十分に得られるかどうか怪しくなるかもしれません。十分気をつけておきたいところです。


2・収入減になっていたら、借り入れできないかも?

今現在の仕事の先の見通しはバッチリですか?
転職や収入減になったときに、借り換えの審査に通らない可能性もあります。すると既存の契約、つまり、ちょっと高めの金利を継続する必要が出てくる可能性が高くなります。

そんな落とし穴もあるということで・・・。



10年後、思うように借り換えができるかどうかは神のみぞ知る・・・と言ったところでしょうか。最初から借り換えありきで考えるのも問題ということです。

現在は非常に低い金利水準にあります。もちろん、まだ下がるかもしれませんが、銀行の経営体力的には、これ以上の引き下げは厳しいところ。金利水準をいきなり引き上げる・・・なんてことはなくても、住宅ローン借り入れ手数料の引き上げは十分ありえる話かもしれません。

これから住宅ローンを組む人は全期間固定で借り入れがいいのではないでしょうか。

 

 

 

 

私もそうしたいです・・・。フラット借りたい。
(義理と人情の10年固定に恨みをぶつけるこんぶ)

以上。