D'ac

元銀行員。子育てられ中。

確定拠出年金の手数料無料キャンペーン?

昨日、SBI証券からメールをもらいました。

 

なんと個人型確定拠出年金の手数料が無料! とのこと。
一瞬ビックリしたのですが、よく読むと、2017年3月まで。
ということなので、今申し込んでも、最長6か月無料。公務員や専業主婦の加入は来年1月からなので、無料になる期間は3か月ということになります。
SBI証券の確定拠出年金月額手数料は、資産50万円未満月々積み立てありで491円なので、半年分無料で2946円の節約、3か月無料で1473円の節約になります。
(資産50万円以上で167円)

 

 

急ぐ必要はない。

ようやく確定拠出年金獲得に色々な金融機関が力を入れ始めました。
先日は損保ジャパンが月額手数料引き下げを発表したところ。 

peticonbu.hatenablog.com

金融機関の手数料などの見直しは今後しばらく続くと考えられます。
確定拠出年金は一度金融機関を決めると、金融機関変更が面倒です。各商品の信託報酬手数料、月額の手数料などの金銭的な負担分、そして、運用できる商品がどの程度あるか、そういったことを加入前にしっかり検討すべきです。

 

50歳オーバーの人とかは比較的速やかに決定してもいいかも。

来年1月から確定拠出年金の加入対象者は増えるのですが、1月に加入する必要はなく、むしろ慎重になるべきでしょう。

 

そんな中、比較的スムーズに確定拠出年金に加入していいと考えられるのは、50歳オーバーの退職までの期間が短い人。
長期運用ができない分、リスク性資産(投信)を購入するのは避けたほうがいいのですが、給与水準も高い50オーバーの人たちは所得税節税効果も高いと考えられます。

 

住宅ローンがある人などは確定拠出年金の加入メリットが薄い(もしくはない)こともあるのですが、若い人は、確定拠出年金の加入時には住宅ローンがなくても将来において利用する可能性はゼロではありません。それ以外にも長期運用には、不確実性が伴うものです。
50歳過ぎであれば、そういった不確定要素も少なくなるので、純粋に確定拠出年金の節税効果を享受できる可能性が高いでしょう。

 

まとめ

確定拠出年金の手数料引き下げ競争は始まったばかりなので、急いで加入せず、慎重に判断するようにしましょう。そんななかでも、引退までの時間が短い人は、将来の不確実性が少なくなる結果、節税効果を十分に享受できるでしょう。

 

それにしても、いろんなところから勧誘メールなどが届くわりに、いまだiDeco(確定拠出年金の新名称)を使っている金融機関を見かけません。どういうことなんでしょうね?

以上。

 

 

注意点)ただ、確定拠出年金は60歳時点でかけた年数が10年ないと受け取り時期が先延ばしされます。
また受け取り開始まで手数料がかかるので、節税効果と手数料負担を明確にしておく必要があるでしょう。
加入期間     受け取り可能年齢
10年以上      60歳から
8年以上10年未満   61歳から
6年以上8年未満   62歳から
4年以上6年未満  63歳から
2年以上4年未満  64歳から
1か月以上2年未満 65歳から
そのあたりのことはご注意ください。