Orange5巻を読んでの感想。(重大なネタバレあり)
今朝、LINE漫画の新刊をぽけーっと見ているとorange5巻出ているではないですか。
しかも最終巻! これは読むしかない! ということで早朝から漫画を読んでいました。
し、仕事してない・・・。
ちなみに私はよく1巻と最終巻だけ読む、ということをします。
ドラマとかでも、第一話と最終話しか見ない、なんてこともあります。
Orangeは全巻読みました! 結構珍しい!
なんてことはさておいて。
Orangeのおおまかなあらすじ。
主人公・菜穂に未来から手紙が届く。そこには未来の自分が後悔していること、そして、その未来を変えてほしいということが綴られている。
物語の中では菜穂とその愉快な仲間たちが未来を変えるべくいろいろ頑張るけれど、はたしてどうなることやら・・・って感じで、適当にあらすじを書いてみたけど、物語は結構シリアスなもの。
人間の生死。どうやったら人の気持ちを救えるのか。未来を変えることは可能なのか。SFちっくだけれど、そういう要素は少なめ。
友情、恋愛もの。
Orange5巻(最終巻)を読んでの感想。
以下重大なネタバレがありますので、これから読む予定のある人はそっとページを閉じられることをお勧めします。
菜穂や友人たちが守りたかったもの。つまり翔の命ですが、この物語においては守られます。語られた範囲においてはね。つまりはハッピーエンド! それはすごくよかったと思うんです。
ただ何個かすごく気になることがあって、手放しで喜べないところもあるっていうか・・・。
菜穂はやっぱり須和と結ばれてほしかった。
須和というのは菜穂たちの友人の一人で、手紙を送ってきた未来においては菜穂の夫。
翔が失われた未来では二人が結ばれる。
でも、須和は翔と菜穂が結ばれるように頑張る。後悔をしないために。
須和・・・あんた男だねえ・・・。
物語では、手紙を送ってきた未来と現在はパラレルワールドであって、須和と菜穂が結びつく未来、翔と菜穂が結ばれる現在が並行して存在するから、それはそれでいいのかもしれない。
でも釈然としないのは、私が須和のほうが好みだから・・・というだけではないハズ・・・。
自分を救うのは結局自分しかいない。
物語において翔は菜穂や友人たちに救われます。
ハッピーエンド。
でも、彼の中の鬱屈としたもの、抱えたものはまだ解消できてはないと推察する。
他人に救ってもらったら、その他人が手を振りほどいたときには世界は崩壊する。
だから、翔にとっての戦いはまだここからなんだろうな、って思う。
未来からの手紙が道しるべになって、ここまで(とりあえずのハッピーエンド)導かれたけれど、ここからはコンパスも地図もないわけであって。
描かれていないここからが、実は戦い。
母親にイラッとする。
もう、ここ読まなくてもいいんですけれどね。
子どもに重たいものを背負わせて自分だけ逃げちゃう母親にイラッとします。
誰か一人でも愛する人がいれば、愛っていうのはあれですよ、「好き好き大好き!」じゃなくって、「責任」です。それがあれば、逃げることがどれだけ罪深いことがわかるというもの。
ただ、これは、現実世界で実際に起こる悲劇の一つにすぎないので、ここではこれ以上は何も言いません。
興味がある方はどうぞ。
面白いです。1巻読めば引き込まれて全部読んでしまえると思います。
こんな風に人生やり直せたら。こんな風に未来から最悪の選択を防げるような手紙が届いたなら。
そんな風にできたりはしないので、やっぱり物語は語られないところ。そう5巻が閉じられたところからスタートするんでしょうね。
ということで以上!
仕事しまっす!!