D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

銀行員は何も知らない。

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今週のお題「ゾクッとする話」ということで、ゾクッとするかは自信ないけど。

 

皆さん、借りたお金が返せなかったらどうなると思いますか?

 

昔は、お金を借りるときは保証人を立てる必要がありました。今では大きく様変わりして、お金を払うことで保証会社なるところで保証してもらいます。住宅ローンとかも保証料込って書いてあるんですが、その保証料というやつが、保証会社に支払われるお金です。カードローンとかも保証料込ですよ。

 

債務者の支払いがが何回か滞った場合、銀行は保証会社に代弁請求を行います。
代弁とは、代位弁済の略。代弁請求を行うと、保証会社が代わりにローンの残債を返還し、完済します。そして、保証会社が代わりに債権を取得します。

 

つまり、お金を請求する人がバトンタッチするということ。代弁が発生した時点で、借入者と銀行の関係は切れます。銀行員はそのあとのことは何も知らない。本当に知らない。

 

住宅ローンなんかは、大きい借入だし、代弁に至るまで割と時間があるかな。
でも、カードローンとかって結構、すぐ代弁に回されちゃう。気が短い。回転が早い。だから、1回や2回の延滞で簡単に債権者バトンタッチ。

 

そのあと、どんな取り立てがされるのか、銀行は関知しない。

 

そんなわけだから、焦げ付いても保証会社が支払ってくれるから、とにかく貸す。数を増やせば、貸し倒れる件数も増えるけど、きちんと返してくれる人の方が多いから、貸しまくる。


もちろん、あんまりにも焦げ付き率が上がって保証会社の代弁が増えると、「保証料が上がる→金利が上がる→競争力が損なわれる」から審査はほどほどしっかりはするんだけど。数字を見て人を見ず、っていう傾向は強まっているような実感。

 

代弁後の債務者(ローン利用者)がどうなるか気になるよね。なんか、保証会社が取り立てをして、それでも回収できない場合は、いろんな債務者のローンを束にして、サービサー(取り立て専門)に二束三文で売るらしいよ。で、全額じゃなくても回収する、みたいな流れになるらしい。

 

もちろん、そこに至るまでに自宅の競売もしくは任売やら、個人再生、自己破産(したら、もう払わなくていいね。)とかいろいろなことが債務者には起こるだろう。

 

銀行でお金を借りたんだから、取り立てもずっと銀行で、って思ってない?


ははん。銀行は割と、おじょーちゃん、おぼっちゃんの巣窟だから、そんなに強い取り立ては苦手だよ。取り立てはもっと強い人から・・・。

 

でも、その先は銀行員は何もしらないんだよね。

 

以上。

 

 

追記:私は奨学金を延滞したとき、電話で「債権譲渡しますよ!」って言われました。
もー、ゾクッてする、ってなもんじゃなかったです。ひええ~って慌てて入金に行きました。

 

追記2:住宅購入で言えば、業が深いのが住宅販売業者。あいつらさ、売ったら後は全く関係ないから、平気で年収が低い人に高額物件を売りつけやがる。「家賃より低いですよ」ってそれ変動金利やん。

 

追記3:カードローンで代弁に回される人は十中八九クレジットがやばい。クレジットカードを打ち出の小づちとでも思っているのかな。私があんまりクレジットを好きじゃないのは、そのせいかも。