D'ac

元銀行員。子育てられ中。

インフレが来そうなときに買っておきたいもの。

最近目にしない日がないのではないかと思ってしまうくらいあちこちで話題のシムズ理論。
当ブログでも、ざっくりとまとめさせてもらいました。

 

これね。

peticonbu.hatenablog.com

 

再度ざっくりシムズさんのお話。

再度ざっくりまとめると、「国がいっぱい借金して、お金使うよ! 借金全部返すのはしんどいから、インフレでちょっと踏み倒させてね! だから、インフレ起こるよ!」と宣言すれば、みんなが「おお。国の借金増えるし、返せなさそうだし、インフレ本当に起こりそうだね…」と信じるので、実際にインフレが起こせる! というお話です。

今までは日銀が「お金の量を増やすよ! インフレが起こるよ!」と言って人々のインフレ期待率を上げようとしていたのですが、みんなが信じなかったので、日銀(中央銀行)じゃダメそうだね…となっていました。そこで、シムズさんが、「物価上昇への期待値を上げられるのは、中央銀行じゃなくて、政府(財政部門)なんだよ!」とぶち上げたので、みんなが「おお! それは良さそうだ!」ということで話題になっているというわけです。

さてさて、本当に「財政拡大でインフレを起こすよ! 政府債務を踏み倒すよ!」と言われたら、みんな物価上昇を信じるのでしょうか?

 

ずっと政府は借金を踏み倒すつもりだと思ってたよ。

実のところ、私は日本政府は最終的にはインフレで自らの帳尻を合わすつもりだと、そう思っていました(インフレは債権者から債務者への富の移転)。いや、私だけじゃなくて、みんなそう思っていたと思っています。
だから、シムズ理論は画期的というか、なんというか…。あ、明言しちゃうんだ…みたいな。「目的と手段をひっくり返したな!」的な気持ちでいっぱいになったというか。

そんな状況でも、私たちは物価を上昇させられませんでした。
アベノミクスの下での物価上昇は結局は円安がけん引したもの。確かに我が家の支出はここ数年増大していますが、決して見通しがよくなったわけでも、収入が増えたわけでもないのです。

そんな感じなので、政府が借金を踏み倒すつもりだとみんなが確信しても、果たして物価上昇は起こるだろうか、疑問です。壊滅的な形でのインフレ、借金踏み倒しのリスクはあり得そうな気がしなくもないのですが、年間の物価上昇率が2%という形でじわじわと安全なインフレが進行する…というのはあまりにも楽観的な想定にしか思えません。

 

インフレが来そうなときに買っておくもの。

前置きが長くなりました。
ということで、インフレが起こるかもしれない…と思いつつ、インフレが起こる前に買っておきたいなと思っているものについてまとめておきます。

 

ここ数年毎年10分の1オンスの金貨を毎年購入しています。
投資用と考えるのであれば、10分の1オンスはお勧めではありませんが…。
円安もあり金価格は高いのですが、お守り替わりで購入しています。

もっと効率よく投資したい場合には、ETFや積み立てを利用しましょう。
今は高いので、分散投資を忘れずに。

 

外国債券、株式、外貨貯金。

ドルでも、ユーロでもなんでも、資産を分散して持つようにしましょう。
今年から確定拠出年金を始めたので、その中で海外資産への分散をしました。
でも、国が破綻したら…。年金ってどうなるんでしょうね…。

 

自分への投資。

何が起ころうと生きていくスキルを身に着けるために昼夜勉強してます…。(最近さぼり気味。)

 

借金

インフレは債権者から債務者への富の移転です!
だから、固定金利での借り入れはインフレ時にはウホウホです!

…とはいっても、狙ったわけではないですし、住宅購入はリスクも大きいのでインフレ目的の借入はまったくもってナンセンスです…。

 

 

そんなところでしょうか。

 

インフレというのは、通貨の側から見ると、価値の暴落。つまり、日本におけるインフレは円の暴落です。
そんなとき、円資産しか持っていないと資産が全くなくなるという可能性もあります。(まあ、円も持ってないんだけどさ)
つまり、インフレへの備えは、「円以外の資産を持つこと」が大切になってくるということなのです。

 

多分、シムズ理論はうまくいきません。(と思う。)
でも、インフレはいつ起きてもおかしくない…。と言いつつ、ここ近年の低金利では、ずっとデフレかな~という気持ちもいっぱいあったりするのですが、リスクヘッジという観点からは分散投資をしておいて損はないはずです。

 

日々債務者がいかに借金を踏み倒そうかと考えています。
そんなとき、自分の資産を守るために、少しでもいいから、円以外の資産を持っておくことをお勧めします。

 

以上。