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D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

マイナス金利なのにカードローン金利は下がらないのか?

カードローン
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って訊かれたので、回答しておきます☆

 

住宅ローン金利は変動の場合は、短プラと言われる金利に連動して変動します。長期固定の場合は、長期金利(10年物国債利回り)に連動して決定されます。
2月に日銀がマイナス金利を導入して以来、長期金利は大幅に低下したため、各銀行が出す10年固定の住宅ローンはいまだかつてない水準にまで下落していますよね。短プラの方は、マイナス金利導入後もそんなに変化がないので、変動金利の方はあまり下がっていません。
住宅ローンはそんな感じ。

「金利が下がる、マイナス金利だ!ってよく言われるけれど、カードローンの金利はなんで下がらないの?」 今回の質問はそんな感じなのですが、さて、なぜ住宅ローン金利は下がるのに、カードローン金利は下がらないのでしょうか。

住宅ローン=有担保
カードローン=無担保

一番大きい理由がここでしょう。
住宅ローンは有担保。銀行は住宅と土地を担保にとって、ローンを回収します。担保っていうのは人質のことです。住宅ローンを返せなくなった場合、銀行はその人の住宅と土地を売却して、優先的にローンの回収をする権利を得ます。
だから、基本的に金利は調達金利と連動している、というわけなのですね。調達金利というのは、長期金利だったり、短プラだったりするわけです。

一方、カードローンは無担保。
返せるか返せないかは、その人の信用力に依るべきものです。だから、年収が低く、借入額が低い人は金利が高い。借入履歴が少ない人は金利が高い。というふうになっています。(ちょっと語弊があって、『年収が低く、履歴が少なく、非正規雇用の人→借入可能額が少ない→金利が高い』が正確な図式となります。)

もちろん、住宅ローンも属人的なものと無縁ではありません。
非正規雇用の人は審査に通りにくかったり、金利が高かったり。逆に公務員の金利は低いし、引っ張りだこ、という現実があるわけなのですが、カードローンほど露骨な差が出ないのは、やっぱり、住宅ローンは住宅と土地を担保に取っているから、というわけなのです。

そんな感じなので、カードローンの金利はそんなに下がることはないです。有担保の住宅ローンの利ザヤがマイナス金利で大幅縮小する中、カードローンは数少ない稼ぎ手です。

まあ、住宅ローンの低金利競争の消耗戦の後には、カードローンの枠の奪い合いで金利引き下げ競争が起こる可能性もありうるかもしれません。でも、そんな予測できないことを予測しようとせずに、まずは目の前にある借金の事実と向き合って、粛々と返済を進めることが大事なのではないでしょうか。

以上。