2016年6月の住宅ローン金利決定! 今月は各行引き下げ相次ぐもフラットは8か月ぶりに上昇。
今月、2016年6月の住宅ローン金利はほとんどの大手行で引き下げとなりました。
10年固定最優遇
三菱東京UFJ銀行 0.85%(0.05%引き下げ)
三井住友銀行 0.85%(0.05%引き下げ)
みずほ銀行 0.8%(据置)
りそな銀行 0.80%(0.05%引き下げ)
三井住友信託銀行 0.50%(0.05%引き下げ)
みずほ銀行だけ金利据え置きの対応。0.8%とかなり低い水準にあることから、引き下げ余地がないと判断したのでしょうか。先日は、みずほ銀行が手数料ビジネスを強化し、経営の軸足を金利から手数料に転換させるとの発表があったばかりなので、今後の金利競争への影響も気になるところです。
フラット35は8か月ぶりの引き上げとなり、先月より0.02%上がって年1.1%となりました。
今後の金利動向。
8か月連続で下落していたフラット35の金利が久しぶりに上昇することになった6月の住宅ローン金利動向ですが、下落傾向の反転時期に駆け込み需要が増えるため、今月はフラット35への借り換えボリュームが膨らむことが予測されます。
今回気になるのが、相次ぐ引き下げの中、動かなかったみずほ銀行でしょうか。上述したように、みずほ銀行は先日脱金利競争宣言をしたところ。つまり、「低金利が続くし、金利ばっかりじゃ儲からないし、今後は手数料で稼ぐぞ!」と言ったわけです。低金利競争に疲れているのはみずほ銀行だけではありません。他の銀行もそろりそろりと「低金利、もういいよね(チラッ)」という感じに手数料ビジネスに軸足を移すきっかけを虎視眈々と狙っているというわけなのです。
実のところ、日銀がマイナス金利を発表したあと、住宅ローン金利は大きくその数字を下げましたが、増えるのは借り換えばかり。新規需要は伸び悩んでいます。消費増税の駆け込み需要の可能性も消えたので、新規需要が盛り上がる地合も消滅。ということで、「ちょっとくらい、金利上げてもいいよね?(チラッ)」という判断が今後なされるリスクはあるのではないでしょうか。
ただ、夏の選挙には注意が必要です。選挙対策としての金融緩和拡大→更なる低金利の芽がないとは言い切れないためです。
借り換えをすべきかどうか。
金利差1%以上、残高1000万円以上、残年数10年以上ある人は、今の低金利のうちに借り換え、もしくは金利引き下げ交渉をすることをお勧めします。
その際には銀行の借入試算シミュレーションでしっかりと数字を出すようにしましょう。
また、借り換え時にかかる諸費用についてもきちんと考慮するようにお勧めします。
新規利用について。
新規に住宅購入を考えている方。とりあえず、消費増税は延期されたことですし、自分のライフプランを考えつつ、判断することをお勧めします。
金利も気になるところですが、まあ、たぶん、しばらく低いんじゃないでしょうか。
ということで以上!
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