D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

どれくらいの物件が購入できるのか検討をつけてみよう。

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この間は分不相応な住宅購入ってなに? みたいな話をしました。

 

じゃあ、一体、自分はどのくらいの家なら買えるのか。それについて今回は話をしていきます。
 

いくらの物件が買えるか? ではなく、毎月いくら支払えるか、について問う。

家って普通に2000万円とかしちゃいますよね。土地もいれると3000万円とか。中心部だともっと高くつくこともあるでしょう。さてさて、じゃあ、あなた2000万円払えますか? いきなりこう訊かれると、なかなか「はい」とは言いづらいのではないでしょうか。
 
それに、2000万円の住宅ローンを組んだとして、支払総額は2000万円には収まりません。なぜなら、金利なるものの支払が待ち構えているからです。
 
だから、問題の設定方法を変えましょう。
「いくらの物件が買えるか?」ではなく、「毎月いくら払えるか?」に。
 
今、家賃を払っている人であれば、検討がつけやすいでしょう。
家賃が月8万円だったら、月8万円の支払余力があることになります。
 
でも、これで月8万円支払える! と判断するのはちょっと早計。
購入物件はマンションですか? だったら、月8万円のうち、2、3万円は修繕管理費に持って行かれることを想定しないといけません。
あとは、固定資産税。これは土地によって異なるので、大体の目安をつけて、月割りで考えておきましょう。となると、月々の支払余力は5万円くらいになるのではないでしょうか。
 
もちろん、それ以外にも住宅ローン財形(住宅購入用の財形貯蓄)なんかをやっている場合は、月々の支払にその月々積立額を組み込むことができます。
毎月2万円を住宅用に貯蓄している場合には、月々の支払余力は7万円になります。
 

計算してみよう。

計算するためにオススメのサイトはフラットの公式ページにあるローンシミュレーションです。
ここで毎月の支払額、金利を入力すれば、いくら借り入れができるか計算してくれます。
 
月々の返済額が7万円、金利が1.19%の時の借り入れ可能額は2403万円です。
これは借り入れ可能額なので、頭金があれば、これ以上の物件購入は可能です。
 
そんな感じで家を購入するまえには、いくらまで借りられるのか、強いてはいくらの物件が自分たちに相応なのか、大方の検討をつけておくことをお勧めします。さもなくば、住宅メーカーや銀行に騙されることにもつながりかねません。
 
金利の注意点。
上記の計算は現在(2016年4月)の過去最低水準にあるフラット35金利で計算してあります。住宅ローンの金利が決定されるのは、融資を受ける時。つまり、住宅ローンが完成して引き渡しを受けるときです。今から住宅メーカーに相談するのであれば、現在と全く同じ金利水準で借りられる可能性は低いので注意が必要でしょう。
住宅を購入する際には、新聞等で長期金利動向を確認し、ある程度の金利見通しをもっておくことをお勧めします。
 

なぜ35年固定で計算をするのか?

以上は35年固定金利で支払をする話に限定してきました。
中には、「変動で借りるから関係ない」という人や、「35年も借りないから大丈夫」っていう人もいると思います。
 
給与水準が極めて高い人、または親などから援助を得られるため、短期で返し終えることができるという人、そういう人は住宅価格の水準を気にする必要はないでしょう。
でも、そうじゃない人は、現在の低金利のうちに、35年固定で借りておくことをお勧めします。返せるようであれば、住宅ローンを減税がなくなる10年経過後に、まとめて返済すればいいのです。
 
金利を固定しておくことで、急な金利上昇への備えにもなりますし、そもそも、変動金利の低い金利水準で借り入れ可能額を算出するのはギャンブル以外の何物でもありません。*余裕がある状態での変動金利借り入れは否定しません。
 

住宅ローン支払のシミュレーションをしておこう。

もし、現在10万円の家賃を支払っていて、住宅ローン支払を月々の8万円に設定する…ような場合には、住宅ローン支払シミュレーションは特別必要ありません。
ただ、現在実家に住んでいるような場合や、住宅ローン支払額よりも家賃の方が低い場合などには、住宅財形などを組むなどして、毎月の支払のシミュレーションをしておくことをお勧めします。実家に住んでいるような場合には、水道光熱費なんかのこともお忘れ無く。
 

頭金はあるに越したことはない。

家賃が高すぎて、さっさと家を建てた方が金銭的に楽になる…ならいざ知らず、そういう特殊事情ではない限り、頭金はある程度用意した方がいいでしょう。
頭金有る無しではそもそも金利設定が異なる銀行が多数あります。また、住宅ローンを組む際には、初期費用も多数かかります。
住宅ローン支払のシミュレーションも兼ねて、家の購入を考えている人はこれを機に、住宅財形などの住宅購入用貯蓄を始めることをお勧めします。
 

焦るな。

今は未曾有の低金利、そして消費増税前。
住宅購入を焦る環境が整っています。けれど、自身の準備が整ってない間に購入を進めることはお勧めしません。住宅は高い買い物です。しっかり、検討して、住宅メーカーや銀行に流されるままに借り入れをしないように気をつけたいものです。
 
 
以上。