D'ac

元銀行員。子育てられ中。

住宅ローンプラスKワード検索が多すぎる・・・。

こちら弱小ブログなので、PV(アクセス)数とか雀の涙・・・って感じなのですが、毎日のように見かける検索ワードがあります。

 

 
住宅ローン キツイ
住宅ローン 苦しい
住宅ローン 悔しい
 
なんか、ちょっと面白い・・・。
いや、検索してくる人は結構切実なのかもしれないけれど。
 
「住宅ローン キツイ」は前に書いたし、「住宅ローン 悔しい」は検索用語をみて、先日書きました。
確かに、今の低金利みたら悔しいよね。私も悔しい。
でも、借り換えメリットが出ない以上は気にしたって仕方ないし、頑張って返済するしかないんだよね。
 
こういうのを見ていると、「住宅ローン組むやつはバカ」っていう人が出てくるのも仕方ないのかな、と思えてくる。人それぞれいろんな事情があるから、「住宅ローンを組む=バカ」とは思わない。
でも、住宅ローンが苦しい人はそれが分不相応な買い物だった可能性があります。
 
銀行は返済負担比率でその人に融資してもいいかどうかを決定します。返済負担比率というのは、年収に占める年間返済額の割合です。銀行によって異なりますが、大体30%くらい。
でも、この数字、年収ベースで出されるので注意が必要です。
だって、手取りじゃないもの。
年収から、税金、社会保障関係費、もろもろ引いて、そこから返済する。
だから、本当は返済負担比率は手取りで計算すべきでしょう。銀行はそこまで親切ではありません。だから、自分で自分の手取りから負担比率を計算して、過ぎた買い物でないかどうかを判断する必要が出てくるのではないでしょうか。
 
もう買ってしまった人は仕方ないのですが、今から購入する人は「銀行が貸してくれる(=審査が通る)」=「返せる額」と思わないようにしたいところです。
じゃないと、やっぱり返済に困って「住宅ローン きつい」って検索する羽目になります。
 
ちなみに負担比率30%ということは年収300万円だと年間90万円は返済に回せるという計算になります。年間90万円ということは月々75000円。払えますか? 
我が家の返済負担比率は18%程度です。けれど生活は厳しいと実感します。
 
銀行は貸してなんぼの仕事なので、「審査基準おかしくない?」って思っても、それを見直すことはなかなか難しいでしょう。それに、返済負担比率は借り入れ当初の返済金をベースにします。つまり、変動とかの金利リスクは織り込みません。年収が右肩あがりだった高度経済成長期であればいざしらず、このご時世での返済金額上昇は厳しいものになるのではないでしょうか。
 
そういったことも織り込んで、借り入れ金額を決定することをお勧めします。
 
以上。