住宅ローンの審査では何が見られるのか?
住宅ローンの審査項目って気になる人多いんじゃないでしょうか?
でもね~、銀行によって多少違うしねえ・・・なんて思っていたら、そうそうこんなのありました。
「平成26年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」からの転載。
つまり、上記表中にある項目が考慮される項目。そして、パーセンテージはその項目を取り入れている銀行の割合。母数は1305行。これだけあれば十分だね!!
審査時に考慮される可能性のある項目は以下の通りということです。
・完済時年齢
・返済負担率
・借入時年齢
・担保評価
・勤続年数
・健康状態
・年収
・金融機関の営業エリア
・連帯保証
・融資可能額(購入)
・カードローン等の他の債務の状況や返済履歴
・融資可能額(借換)
・国籍
・雇用形態
・取引状況
・業種
・家族構成
・所有資産
・性別
・雇用先の規模
結構いっぱいある・・・。
もちろん、全項目がチェックされるわけではありません。むしろ、性別をチェックする金融機関が19.8%もある、って一体どういうことなんだろう。やっぱり女性が不利なのかな。まあ、女性専用の住宅ローンなんてあるくらいだから、女性には不利なところもあるんでしょうね。実際問題。
あんまり重要そうじゃない項目はほっといて、重要そうな項目だけ細かくみていくこととしましょう。
1・年齢
年齢に関して言えば、大体のところが完済年齢を80歳未満と設定しています。とはいえ、完済時に80を超えそうだったら必ずしも断られるわけではなく、子どもなどに引き継ぐ形のリレー返済にするなどの抜け道も選択できます。
回答数1296行中、1026行が80歳未満と回答しているものの、12行は85歳未満。75歳未満のところも104行あるので、銀行によって扱いは大きく変わります。
1行に断られたからといって、諦める必要はないですね。かと言って、あんまり高齢での返済は借りられたとしても大変だと思われます。途中で親のお金が当てにできるとか特殊事情がある人ならともかく・・・といったところでしょうか。
借入時年齢は75未満から55未満まで見事にばらけています。借入金額と完済時の年齢を逆算してみるといいでしょう。
2・返済負担率
返済負担率とは年収にしめる年間の返済額。年収が400万円の場合、返済負担率が25%であれば、年間100万円の返済まで耐えられるという計算になります。月8万3千円までなら返せるでしょ? ってこと。
返済負担率も大きく数字がばらけました。
45%以内が42行。40%以内が29行。35%以内が48行。30%以内が24行。
返済負担率が45%ということは、年収400万円の人で年間180万円、月15万円の返済ができるということになります。うーん。厳しいんじゃないかなあ・・・。
こんな感じで銀行によって貸してくれる額は大幅に異なります。返済負担率が20%以内のところもありますが、20%以内はちょっと厳しい印象ですね。
返済負担率はちょっと詳しく他記事でも書いたのでそちらもどうぞ。
3・年収
年収も結構ばらけますね。
100万円以上で290行。150万円以上で528行。200万円以上で219行です。
100万の年収があれば、意外と借りられる!!
これに、返済負担率を足して考えると、いくら借りられるか大体のところが分かりそうです。
4・雇用形態
派遣社員NGが581行
契約社員NGが503行
自営業NGが14行
うーん。派遣社員と契約社員は半々ですか。これを多いとみるか少ないとみるか。
ご時勢的には、派遣社員と契約社員も取り込んでいきたいところでしょうが、やっぱり慎重な人たちはいるものです。
自営業はもう、中身による、ってことでしょう。自営業ってだけでNGとはならない。
5・カードローン等の他の債務の状況や返済履歴
ここは気をつけた方がいいですよね。
カードローンやクレジットカード、はたまた携帯本体の分割代金支払いの延滞があれば借りられません。
気になる人はJICCかCIC、全銀協で信用情報の開示を行ってみましょう。
とまあ、審査に関してはこんな感じ。他に気になる項目があったら解説するので教えてください!
とりあえず、以上!!