D'ac

元銀行員。子育てられ中。

ドコモそんな囲い込み。ドコモが生命保険の販売を始めるらしいよ。

ドコモは日本生命と提携して、生命保険の販売を始めるとのこと。
ドコモで保険を購入できるようになり、携帯料金と保険料の支払いが一本化されることになる。

 


そして、歩数やカロリー消費とかの健康アプリと連携して料金を割り引く、といったサービスを提供する見通し。
そういえば、ソニー損保かな。自動車保険で似たような保険があったなあ。安全運転していたら保険料割引、みたいな。それはそれでとてもいい試みなのだけれど。

 

この間は携帯とセットで電気代割引なんてニュースもあったなあ・・・なんて思い出す。電力小売りが自由化されれば、さらに囲い込みが進むことになるんじゃないかな。
3大キャリアの乗り換え競争は熾烈で、長期ユーザーがその乗り換え競争の負担をしているとされる。私はそのおかげでここ3年くらいは1年スパンで乗り換えを行っている。初めて携帯を持った日からずっと浮気せずにドコモを利用している両親の携帯代金は私の携帯料金の1.5倍以上である。
電気代や保険などの割引をセットにすることで長期ユーザーに報いる形にしよう。そういう風に正当化されつつある「携帯+何か」のセット割引。

 

でもなあ。何かとセットになると、個々の負担がわかりにくくなる。
それは住宅ローンとか他の金融商品も同じ。住宅ローンも金利だけで勝負しにくくなった銀行各行は8大疾病などの保険を付帯させることで勝負をし始めた。金利だけで比べることができていた簡単な料金体系はわかりにくくなった。

 

携帯もそうだよね。データ通信と音声通話の負担。端末代と通信料の負担。このあたりの線引きができていないから、データ通信が本当に少ない人とかも同じように料金を負担している。端末代もよくわからない。この間契約した携帯は端末ゼロだったけど、通信費に確実に織り込まれているよね。

 

そんな感じで、何かと何かをセットにすると何に対してどれだけのコストがかかっているか分からなくなる。
だから、比較的詳しい金融商品に対しては、「そのセットおかしいっしょ?」っていうことができる。
でも、携帯とか電気とかよくわからないものに対しては、騙されて誤魔化されてズルズルと料金を払う羽目になるんじゃないだろうか。いまだにSIMがよくわからず、3大キャリアで消耗している私はそんなことが心配になる。

 

まあ、携帯料金安くなるとしても、保険商品には騙されない自信はあるけれども。

 

以上。