確定拠出年金のスイッチングで気を付けるべきこと。
確定拠出年金、掛けたら掛けたでほったらかしにしていませんか?
確定拠出年金は、掛け金をどんな風に資産配分するかを決めることができます。と同時に、現在の資産状況に合わせて、既に拠出済み(払込済)の資産の内容を変えることもできます。これをスイッチングと言います。
EX)(定期50%・国内投信30%・海外投信20%)→(定期40%・国内投信40%・海外投信20%)
と組み替えること。
定期預金であれば、ほとんどつかない利息と保障された元本とで、拠出金額に比例する形で資産が増えていく一方ですが、投信などのリスク商品を購入している場合には、経済情勢に応じて資産内容が変わってきます。そのため、適時、内容を確認して資産配分を変更(スイッチング)することが大切になってくるわけです。
ということでスイッチングの際に気を付けることについてまとめておきます。
その商品、売るときに手数料かかるかも。
投資信託などでは、商品によっては「信託財産留保額」がかかることがあります。
これは、投信を売却するときに、ファンドにお金を一定割合残しておかなければならないというもの。この費用がかかる投信を頻繁に売買することは控えたほうが良さそうです。
その商品、買うときに手数料かかるかも。
買うときも手数料がかかる投資信託があります。
投資信託の手数料は、大きくわけて3つ。
販売手数料と信託報酬と信託財産留保額。
基本的には、販売手数料と信託財産留保額がかからないもの。信託報酬が低いもの、を選ぶようにしましょう。売買をきっかけに発生するのは、販売手数料と信託財産留保額なので、スイッチングの説明ではこの2つを特に強調しておきますが、信託報酬は日々かかるものなので、購入時点では特に気を付けたいものです。
その商品、元本割れするかも。
保険などは、満期前の解約は元本割れの恐れがあるので、途中で資産配分を変更する分には、あまり良くない商品です。最初から、そのことを頭に入れて、掛け金の資産配分を決定するようにしましょう。
以上がスイッチングの注意点です。
って言っても、スイッチングの時に改めて注意することというよりも、最初から気を付けておくべきことだったりします。
ということでまとめ。
1・投信の売却時にかかる費用(信託財産留保額)の有無をチェック。
2・投信の購入時にかかる費用(販売手数料)の有無をチェック。
3・投信を保有している限りかかる費用(信託報酬)はなるべく低いものを。
4・保険は途中解約は元本割れする可能性が高いので、スイッチングを計画しているのであれば、それを見越した資産配分を。
受け取り時にリスク性商品が全部下落していた…なんて事態を避けるためには、50代に入ったら、資産を徐々に定期預金などの安全商品にスイッチングしていくようにしたいところです。
確定拠出年金でも普通の投資と同じで、基本分散投資、分散解約、です。
ということで以上。