D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

債券価格と金利の関係について

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   こちらの記事に

 

peticonbu.hatenablog.com

 
国債を買いたいという人が多ければ多いほど金利は下がる。少なければ少ないほど上がる。

と書いたところ、夫から「なんで?」って訊かれたので説明しておこうと思う。

 

国債の価格の決まり方。


国債の価格は純粋に需給関係で決まります。
つまり、国債の数に対してほしい人が多いと、国債の価格は上昇する。
欲しい人が少ないと価格は安くなる。

 

これって、他のものと同じですよね?
欲しい人が多ければ多いほど、モノの価格は上がっていくし、少なければ少ないほど、モノの価格は下がっていく。

 

・国債を欲しい人が多い→国債価格が上がる。
・国債を欲しい人が少ない→国債価格が下がる。

 

買った債券でどれだけ儲けることができるか、それが利回り(金利)ということの意味である。


債券は最初からクーポンなるものがついています。
たとえば、100円で発行される債券に最初からクーポンが1%ついていると、償還される(返ってくる)ときには、101円となる。つまり1円儲けることができるわけです。

これだけだと、利回りは1%となる。

 

でも、この額面が100円の債券は100円で取引されるわけではなくて、欲しい人がどれだけいるか、つまり需給の関係で取引されるわけです。

 

もし、この債券価格が98円だったとしましょう。それでも額面は100円でクーポンは1円なので、トータルの利益は3円。
利益÷買い入れ価格で利回りが出るのでそれで計算します。


3÷98≒3.06%の利回りになります。

 

この債券価格が99円だった場合には、トータルの利益は2円。
だから、2÷99≒2.02%の利回り。

 

つまり、債券価格が上昇すればするほど、償還時(返ってくるとき)の利益は少なく利回りは低くなる。
逆に、債券価格が低くなればなるほど、償還時(返ってくるとき)の利益は大きく利回りは大きくなる。

 

国債を買いたいという人が多ければ多いほど、債券価格は上昇するため、金利は下がる。少なければ少ないほど債券価格が下落するため、金利は上がる。
ということになるわけです。

 

捕捉っていうか付けたし。マイナス金利なるもの。


100円の額面で発行されている債権が103円で取引された場合、償還される(返ってくる)金額は101円のため、マイナス2円の損になります。
この場合、―2円÷103円≒-1.9%のマイナス金利となります。
これがマイナス金利で債券が取引されている、ということ。
損をする価格で買い入れを行っている投資家がいる、ということになります。