D'ac

元銀行員。現在:写真撮影・加工。金融ライター・翻訳。子育てられ中。

固定金利と変動金利がついに逆転! 今後の住宅ローン戦略について考える。

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住宅ローン金利の引き下げ競争が激化した結果、ついに固定金利と変動金利が逆転しました。

三井住友信託銀行が10年固定金利を0.5%にすると発表。
現在、ネット専業銀行が提供している変動金利が0.5%台なので、実質、固定金利が変動金利を下回ることになります。
ちなみに、三井住友信託銀行の5年固定は0.4%。

10年固定の住宅ローン金利は先日、大手行が軒並み引き下げ。1%割れが珍しくない風景になっていましたが、まさか、変動金利を下回るとは。なんとも奇妙な状態になってきました。

 

変動が固定より低い理由。

通常であれば、変動金利は固定金利より低く設定されます。
というのは、変動金利は金利変動リスクを利用者が負うからなんですね。今後、金利が急上昇したときには、返済者がその負担を負うことになる。だから、変動金利は低く設定されるということなのです。
逆に、固定金利は貸し出す側の金融機関が金利変動リスクを負うことになります。調達金利が急上昇しても、低い金利で貸し続ける必要がある。だから、金利はやや高めに設定される、というわけなのです。

 

今回、固定が変動を下回った理由は?

変動金利を引き下げると、既存の利用者の金利水準も下がるからです。
既に借りいれている人の金利を全体的に引き下げると収益全体への打撃が大きい。
けれども、固定金利であれば、既存利用者の金利水準に影響を及ぼすことはありません。そのうえ、借り換え需要も喚起できるため、利用者を増やす方面ではプラスに働きます。
言ってみれば、携帯の通常料金を低くせず、乗り換え割を充実させるのと、まあ、似たようなものだと思っていただければ・・・。

 

今後の住宅ローン戦略はどうしたらいいのか。

正直、ちょっと読めません・・・。
日銀はまだマイナス幅を拡大させる意図があるようですし、借り換え需要喚起という面から言うと、銀行は更に金利引き下げに動く可能性は否定できません。マイナス金利の住宅ローン商品の提供ももしかしたらあり得るかもしれないとすら考えられるからです。
既存利用者への影響という面から考えると、変動金利引き下げよりは固定金利の引き下げのほうが、今後の可能性は高いといえるでしょう。

新規で住宅購入を考えている人は、月々の金利水準に左右されずにその他のライフプランで判断するようにしていきましょう。借り換えを考えている人は、現在の低水準のうちに、なるべく長期で固定するようにしたいところです。とりあえずは週明けのフラット35(2016年3月)の金利発表を待ちましょう。

 

以上。