3分の1の人が10年以内に住宅ローンを完済しているって本当?
ある記事をみつけまして。
それによると、3人に1人が10年以内に住宅ローンを完済しているということ。
一瞬手が止まりましたよ。
まじかよ…。うちなんて、35年かかりそうだぜ…。
で、元データを当たってみました。
じゃん!
おお。確かに、完済債権の平均期間経過期間が10年以下が34.5%となっています。
つまり、完済した住宅ローンの借り入れ期間が10年以下のものが34.5%ということ。
3人に1人が10年以内に住宅ローンを完済しているということになります。
羨ま。
いやいや。ちょっと待てよ。
「完済=返し終わっている」とは限らない。
普通に聞いたら、「完済」は返し終わっているということで間違いはありません。
利用者サイドから見たら、それは間違いない話です。
けれど、銀行から見た完済は、必ずしも利用者にとっての完済とイコールではありません。
というのは、借り換え。
借り換えは、新しい借り入れを起こし、古い借り入れの方を完済することで成立します。利用者からすると、銀行が変わっただけで返済は続きますが、銀行からすると借り換えられるとそれは返済扱いに。つまり、必ずしも3人に1人が住宅ローンを10年で終わらせているわけではないのです。
ちなみに3年連続で住宅ローンを10年で完済している人が減少していますが、それは、借り換えが減ったから、という可能性も高いということです。
住宅ローンの金利はここ近年かなり低い水準になります。
住宅ローンの借り換えメリット3要件を覚えていますか?
①金利差1%以上
②残債1000万円以上
③期間10年以上
です。
今借り入れを初めてする人であれば、おそらく今後借り換えメリットを享受できるタイミングは訪れないのではないでしょうか。
そんな感じで、10人中3人が10年以内に住宅ローンを返済しているというのは、言い過ぎな話なのかな、というお話でした。
とは言っても、他人がどれだけの期間で住宅ローンを返しているかなんてどうでもいいっちゃどうでもいいですよね。大事なのは、自分自身の借り入れです。無茶な借り入れをすれば、返すのは大変だし、余裕を持って借りたらどうにかなるもの。
10年で返そうと思っていたところ、教育費なんかで意外と時間がかかったりなんかしたり。
自分自身のライフプラン、資金計画をしっかり立てた上で、住宅ローンをについては判断するようにしたいものです。
以上