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元銀行員。子育てられ中。

預金金利もマイナスに! マイナス金利の影響、預金に及ぶ。

三菱東京UFJ銀行はマイナス金利の対応策として、大手企業の普通預金に口座手数料を導入することを検討するそうです。

あくまでも、大手企業向けの対応。
一般利用者や中小企業は対象外となる見通しです。

 

手数料を導入することで実質的にマイナス金利となる可能性が高くなってきました。

 

目的としては、大手企業の預金額の増額を抑えることで、日銀に預け入れる預金額を圧縮したいとのこと。手数料の中身は今後詰められる見通しです。

 

先日、当ブログでもこのようにお伝えしました。

企業向け預金などではマイナス金利もありうるとみています。
というのは、企業向けの預金は大体が融資とセット。
融資の金利を引き下げ、預金金利をマイナスに持っていくことでトータルコストとしては変わらない、というところへ持っていけるからです。

マイナス金利、預金を蝕む?? 預金金利が過去最低水準を更新。

 

今回の新聞報道では、手数料導入しか触れられていませんが、手数料導入と融資金利引き下げはセットになるだろうと考えています。
目的はあくまでも預金額の増額を抑えるということであるのであれば。

 

 

マイナス金利ではなくて、手数料?

名目だけの話だろうと思われるかと思いますが、マイナス金利を適用するか、手数料を課すかは大きな違いがあります。
というのは、税金(消費税)。
マイナス金利であれば税金はかかりませんが、手数料であれば税金がかかります。
実際、ATM手数料は108円、216円といった価格の銀行が多いことからもお分かりになられるかと思います。
マイナス金利の適用はシステム上から難しいのでしょうか?
手数料とすることによる消費税負担をどうするのか気になるところです。

 

中小企業と個人預金者は?

中小企業と個人預金者はマイナス金利、ここでいうところの手数料導入は対象外のようですが、当然預金金利は引き下げられる見通しです。先日、ソニー銀行が普通預金金利を0.001%に引き下げたところ。
ただ、預金金利はここ何年も相当低い水準で張り付いており、金利が下がっても大勢に影響はないものと思われます。
ただ、今後の対応は、銀行の経営体力にも依存するところ。利用している銀行の金利水準は確認しておいてもいいかもしれません。

 

以上。